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大包まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:大包(だいほう)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP21)、脾の大絡
  • 英名:Dàbāo (SP21)

取穴(位置・取り方)

  • 側胸部、第6肋間、腋窩の中央線上に取る。
  • 腋窩中央から下方へ指をすべらせ、第6肋間の陥凹を探るとわかりやすい。
  • 体格によって肋間の数え方が難しい場合は、乳頭線や肋骨弓との位置関係を参考にする。

解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋層:前鋸筋外腹斜筋の上部。
  • 神経:第6肋間神経の外側皮枝。
  • 血管:肋間動脈・静脈の枝。
  • 深部:胸膜腔(深刺は気胸の危険がある)。

東洋医学的機能

  • 脾の大絡:全身の気血を総括し、経絡を統合する働きを持つとされる。
  • 行気活血:気血の流れを調整し、四肢の痛みや倦怠感を改善する方向に働く。
  • 通絡止痛:全身の関節痛・筋肉痛・身体の重だるさに応用。
  • 調和胸脇:胸脇部の張りや痛み、呼吸困難に用いられる。

臨床応用(主な適応)

  • 全身症状:倦怠感、四肢のだるさ、全身の関節痛。
  • 胸脇部の症状:胸脇部の張り、胸痛、肋間神経痛。
  • 呼吸器疾患:咳嗽、喘息、息切れ。
  • 慢性疾患:全身の気血不調に伴う長引く体調不良。

刺鍼法(安全重視)

  • 針具:0.20–0.25mm、長さ15–30mm。
  • 刺入方向と深さ:外斜刺で0.3–0.5寸程度。直刺や深刺は禁止(気胸リスク)。
  • 灸法:温灸・知熱灸も適応。全身倦怠感や慢性疲労に用いられる。

禁忌・注意

  • 深刺・直刺は禁忌(気胸の危険がある)。
  • 痩せ型の人や肋間が浅い人は特に注意。

臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

大包(SP21)は「脾の大絡」と呼ばれ、脾経のみならず全身の経絡を統括する重要穴です。そのため、局所の症状だけでなく「全身倦怠」「四肢の無力感」「全身の疼痛」など広範な症状に活用されます。

特に慢性疲労や全身の重だるさが強い場合、補気健脾の経穴(足三里・脾兪)と組み合わせることで、より効果的に応用されることが多いです。

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

周栄まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:周栄(しゅうえい)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP20)
  • 英名:Zhōuróng (SP20)

取穴(位置・取り方)

  • 前胸部、第2肋間、前正中線(任脈)から外方6寸に取る。
  • 乳中(ST17))の外側・やや上方、胸郷(SP19)のさらに1肋間上に位置。
  • 第2肋間を触知し、肋間の陥凹を確認して取穴する。

解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋層:大胸筋
  • 神経:第2肋間神経外側皮枝。
  • 血管:肋間動脈・静脈の枝。
  • 深部:胸膜腔 → 深刺は気胸のリスクがあるため厳禁。

東洋医学的機能

  • 理気寛胸:胸中の気滞を解消し、胸のつかえを和らげる。
  • 和胃降逆:胃気の上逆を調整し、嘔吐やしゃっくりに用いる。
  • 止咳平喘:肺気を調整し、咳嗽・喘息を鎮める。
  • 通乳:乳房の張りや乳汁分泌不足の補助療法に応用。

臨床応用(主な適応)

  • 胸部疾患:胸痛、胸のつかえ、息苦しさ。
  • 呼吸器疾患:咳嗽、喘息、呼吸困難。
  • 消化器疾患:しゃっくり、嘔吐、胃の膨満感。
  • 乳房疾患:乳汁分泌不足、乳房の緊張感。

刺鍼法(安全重視)

  • 針具:0.20–0.25mm、長さ15–30mm。
  • 刺入方向と深さ:外斜刺で0.3–0.5寸。直刺・深刺は禁止(気胸の危険)。
  • 灸法:温灸や知熱灸を適応。慢性の咳や冷えを伴う症状に用いられる。

禁忌・注意

  • 深刺・直刺は禁忌(気胸リスク)。
  • 炎症性乳房疾患の急性期には避ける。

臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

周栄(SP20)は、胸部疾患や呼吸器症状のほか、乳房疾患や消化器の逆気症状にも応用されます。胸の上部に位置するため、特に「咳嗽や胸の張りが上焦に偏るタイプ」に適しています。

胸部の脾経穴は「胸部の気滞や呼吸器症状」に有効とされ、周栄はその中でも上部に位置するため、咳嗽や喘息への応用でよく取り入れられるツボです。

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

胸郷まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:胸郷(きょうきょう)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP19)
  • 英名:Xiōngxiāng (SP19)

取穴(位置・取り方)

  • 前胸部、第3肋間、前正中線(任脈)から外方6寸に取る。
  • 乳中(ST17)の外側・やや上方に位置し、天谿(SP18)の上方1肋間にあたる。
  • 第3肋間を触れて、肋間の陥凹を指で確認して取穴する。

解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋層:大胸筋前鋸筋
  • 神経:第3肋間神経の外側皮枝。
  • 血管:肋間動脈・静脈。
  • 深部:胸膜腔 → 深刺すると気胸の危険あり。

東洋医学的機能

  • 理気寛胸:胸中の気滞を解消し、胸のつかえや痛みを改善。
  • 和胃降逆:胃気の上逆を鎮め、嘔吐やしゃっくりに用いる。
  • 止咳平喘:肺気を調整し、咳嗽・喘息・呼吸困難を緩和。
  • 通乳:乳汁分泌の不足や乳房の張りにも応用される。

臨床応用(主な適応)

  • 胸部疾患:胸の張り、胸痛、息苦しさ。
  • 呼吸器疾患:咳嗽、喘息、慢性気管支炎。
  • 消化器疾患:嘔吐、しゃっくり、胃のもたれ。
  • 乳房疾患:乳汁分泌不足、乳腺炎の補助療法。

刺鍼法(安全重視)

  • 針具:0.20–0.25mm、長さ15–30mm。
  • 刺入方向と深さ:外斜刺で0.3–0.5寸。直刺は禁止(気胸リスク)。
  • 灸法:温灸・知熱灸が適応。冷えによる胸部症状や乳汁不足に有効。

禁忌・注意

  • 深刺は絶対禁忌(気胸のリスク大)。
  • 乳腺炎や炎症が強い場合は直接の刺鍼を避ける。

臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

胸郷(SP19)は、胸部の気滞・咳嗽・呼吸困難に応用されるほか、乳房疾患への補助穴としても活用されます。胸部疾患では天谿(SP18)膻中(CV17)と並んでよく組み合わせられます。

胸部に集まる「脾経の経気」を活かし、呼吸・消化・乳房のトラブルに幅広く対応できる点が臨床上の特徴です。

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

天谿まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:天渓(てんけい)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP18)
  • 英名:Tiānxī (SP18)

取穴(位置・取り方)

  • 前胸部、第4肋間、前正中線(任脈)から外方6寸に取る。
  • 乳頭(乳中ST17)の外側に位置する。
  • 肋間を触れて確認し、第4肋間の陥凹部を目安に取穴する。

解剖(近接構造)


東洋医学的機能

  • 理気寛胸:胸部の気滞を緩和し、胸の張りや痛みを和らげる。
  • 和胃降逆:胃気の上逆を鎮め、吐き気やげっぷを改善。
  • 止咳平喘:肺気を調整し、咳嗽や喘息に有効。
  • 通乳:母乳分泌不足や乳房の張りにも応用される。

臨床応用(主な適応)

  • 胸部症状:胸痛、胸部膨満感、胸のつかえ。
  • 呼吸器症状:咳嗽、喘息、呼吸困難。
  • 消化器症状:嘔吐、しゃっくり、胃のもたれ。
  • 婦人科・乳房疾患:乳汁分泌不足、乳房の張り、乳腺炎の補助療法。

刺鍼法(安全重視)

  • 針具:0.20–0.25mm、長さ15–30mm。
  • 刺入方向と深さ:外斜刺0.3–0.5寸。直刺は禁忌(気胸のリスク)。
  • 灸法:温灸・知熱灸が適応。冷えや乳汁分泌不足に有効。

禁忌・注意

  • 深刺厳禁(胸膜穿刺による気胸リスク)。
  • 乳腺炎の急性期では刺鍼を避ける。

臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

天谿(SP18)は、胸部の気滞や咳嗽・喘息などの呼吸器疾患に加え、母乳分泌不足や乳房トラブルにも応用される特徴的なツボです。胸部の「気滞」を流す作用を中心に用いられます。

胸部疾患と乳房疾患の両方に関わるため、母乳育児期の女性や胸部疾患患者に幅広く応用できるのが臨床上のポイントです。

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食竇まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:食竇(しょくとつ)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP17)
  • 英名:Shídòu (SP17)

取穴(位置・取り方)

  • 前胸部、第5肋間、前正中線(任脈)から外方6寸。
  • 乳頭(第4肋間:乳中 ST17)から外方2寸(指3本分)で、第5肋間の陥凹を探る。

解剖(近接構造)


東洋医学的機能

  • 寛胸理気:胸部の気滞を和らげる。
  • 和胃降逆:胃の気を調え、逆気(吐き気・げっぷ)を鎮める。
  • 止咳平喘:肺気の上逆を鎮め、咳嗽・喘息に用いられる。

臨床応用(主な適応)

  • 胸部症状:胸の張り、胸痛、息苦しさ。
  • 呼吸器症状:咳嗽、喘息、呼吸困難。
  • 消化器症状:嘔吐、しゃっくり、胃のつかえ、食欲不振。

刺鍼法(安全重視)

  • 針具:0.20–0.25mm、15–30mm。
  • 刺入方向と深さ:斜刺0.3–0.5寸(外斜めに刺す)。直刺は胸膜穿刺の危険あり。
  • 灸法:温灸も可。胸の冷えや虚弱による胸部不快に応用される。

禁忌・注意

  • 胸腔に近いため、直刺・深刺は厳禁。
  • 乳腺炎や乳房疾患の急性期には使用を避ける。

臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

食竇(SP17)は、胸部・胃部の「気滞」や「逆気」に対応するツボで、特に胸のつかえ感や胃の不快感を伴う場合に有効です。脾経に属するため消化器症状に対しても用いられ、気の流れを整える目的で呼吸器症状にも応用されます。

胸部の症状と消化器症状をつなぐ位置にあるため、呼吸と消化の両面を調整するツボとして活用されます。特にストレス性の胸のつかえや、食後の膨満感に対して使いやすいポイントです。

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腹哀まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:腹哀(ふくあい)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP16)
  • 英名:Fù’āi (SP16)

取穴(位置・取り方)

  • 腹部、臍の上方3寸、前正中線(任脈)から外方4寸に取る。
  • 腹直筋外縁上に位置する。
  • 臍を基準に、気海(CV6)から上方3寸に相当する高さで外方4寸を取穴の目安とする。

解剖(近接構造)


東洋医学的機能

  • 和中健脾:脾胃を調整し、消化吸収を助ける。
  • 調腸作用:便秘・下痢など腸の機能異常に対応。
  • 理気作用:腹部膨満や疼痛に応用される。

臨床応用(主な適応)

  • 消化器疾患:消化不良、胃痛、腹満、便秘、下痢。
  • 婦人科疾患:月経不順、下腹部痛。
  • 一般症状:腹部膨満感、腸鳴、不快感など。

刺鍼法(安全重視)

  • 針具:0.20–0.25mm、30–50mm。
  • 刺入方向と深さ:直刺0.5–1.0寸。痩せ型では特に深刺に注意。
  • 灸法:温灸は冷えや虚弱を伴う腹部不調に適応される。

禁忌・注意

  • 腹腔内臓器が近いため、過度な深刺を避ける。
  • 妊婦への腹部施術は原則として禁忌。
  • 拍動部や異常な圧痛部位は刺鍼を避ける。

臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

腹哀(SP16)は、大横(SP15)と同じく臍の高さや周囲の脾経のツボと組み合わせて腸の働きを整える目的で多用されます。特に、腹部の膨満感や消化不良に対して反応点として現れることがあり、腹診と併せて確認すると有効です。

臨床上では、脾胃の虚弱や気滞の改善を図る際に有効で、特に慢性的な腹部不調を訴える患者において有用な取穴となります。

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大横まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:大横(だいおう)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP15)
  • 英名:Dàhéng (SP15)

取穴(位置・取り方)

  • 腹部、臍の外方4寸に取る。腹直筋の外縁上にある。
  • 体型により位置がずれやすいので、臍を基準にして触診するのが確実。

解剖(近接構造)


東洋医学的機能

  • 和中調腸:胃腸機能を調え、消化不良や便通異常に対応。
  • 理気作用:気滞を流し、腹満や腹痛を改善する方向に働く。
  • 通便作用:便秘や宿便に用いられる。

臨床応用(主な適応)

  • 消化器疾患:腹満、便秘、下痢、腸鳴、消化不良。
  • 婦人科疾患:月経不順、月経痛、産後の腹部不調。
  • 腰腹部の違和感:腰痛や下腹部の張りに関連して応用されることがある。

刺鍼法(安全重視)

  • 針具:0.20–0.25mm、30–50mm。
  • 刺入方向と深さ:仰臥位で直刺0.5–1.0寸程度。
  • 注意点:腹腔内臓器に近いため、過度な深刺は避ける。
  • 灸法:知熱灸や温灸は下腹部冷えや消化不良に応用できる。

禁忌・注意

  • 痩せ型では特に深刺に注意。
  • 妊娠中は腹部への強い刺激は禁忌。
  • 強い圧痛や拍動を感じる場合は施術を控える。

臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

大横(SP15)は「腸の働きを整えるツボ」として、便秘や下痢など腸管機能異常にしばしば応用されます。特に臍の横にあるため、臨床で触診しやすく、腹診の反応点としても重要です。

臨床では、便秘患者で圧痛が出やすいツボでもあり、腹診と併せて有効に活用されます。

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腹結まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:腹結(ふっけつ)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP14)
  • 英名:Fùjié (SP14)

取穴(位置・取り方)

  • 下腹部、臍下1.3寸、前正中線から外方4寸に取る。
  • 腸骨稜の内側で、腹直筋の外側縁付近に取穴。

解剖(近接構造)


東洋医学的機能

  • 理気和中:気の滞りを解消し、下腹部の膨満や疼痛を改善。
  • 調経作用:月経不順や下腹部の冷えに用いられる。
  • 利湿化痰:水湿や痰湿の滞りによる腹部の張りや重さに有効。

臨床応用(主な適応)

  • 消化器疾患:腹満、腹痛、下痢、便秘。
  • 婦人科疾患:月経痛、月経不順、子宮疾患。
  • 泌尿器疾患:排尿困難、頻尿、膀胱炎。
  • 鼠径部疾患:鼠径部痛、ヘルニア。

刺鍼法(安全重視)

  • 針具:0.20–0.25mm、30–50mm。
  • 刺入方向と深さ:仰臥位で直刺0.5–1.0寸程度。
  • 注意点:腹腔内臓器への損傷を避けるため、深刺は控える。痩せ型患者では特に注意。
  • 灸法:知熱灸・温灸は下腹部冷えや婦人科疾患に有効。

禁忌・注意

  • 深刺による内臓損傷に注意。
  • 妊娠中は禁忌または慎用。
  • 拍動を触れる場合は刺鍼を避ける。

臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

腹結(SP14)は「気血・水湿の結び目」を解くイメージで使われる穴で、特に腹部症状や婦人科疾患で有効です。腹部の張りやしこり感がある場合に効果を発揮します。

臨床では、下腹部の「結(けつ)」を緩めるツボとして理解すると応用しやすく、腹部の触診で圧痛や硬結がある際に積極的に用いると効果的です。

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府舎まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:府舎(ふしゃ)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP13)
  • 英名:Fǔshè (SP13)

取穴(位置・取り方)

  • 下腹部、臍下4.3寸、前正中線から外方4寸に取る。
  • 鼠径部(足の付け根の前面のしわ)の中央から、やや上方に指2本分上がったあたりに触知できる。

解剖(近接構造)


東洋医学的機能

  • 理気調血:気血の流れを整え、瘀血を除く。
  • 調経作用:婦人科系の月経不調や下腹部の症状に有効。
  • 利湿作用:下腹部の重だるさや水湿停滞に効果。

臨床応用(主な適応)

  • 婦人科疾患:月経痛、月経不順、不正出血。
  • 泌尿器疾患:排尿困難、頻尿、尿閉。
  • 消化器疾患:下腹部膨満感、腸の蠕動異常。
  • 鼠径部疾患:鼠径部痛、ヘルニア。

刺鍼法(安全重視)

  • 針具:0.20–0.25mm、30–50mm。
  • 刺入方向と深さ:仰臥位で直刺またはやや外側へ向けて0.5–1.0寸程度。
  • 重要注意点:大腿動脈や腹腔内臓器に近接するため、深刺・内方刺は避ける。拍動を必ず確認してから刺鍼。
  • 灸法:知熱灸や棒灸も可能。冷えや月経痛に有効。

禁忌・注意

  • 深刺・強刺激は避ける。特にやせ型の方では内臓損傷のリスクあり。
  • 動脈拍動部に直接刺入しない。
  • 妊娠中は慎用。

臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

府舎(SP13)は脾経の下腹部に属するツボで、気血と水湿の出入り口としての意味を持ちます。特に婦人科疾患や泌尿器系のトラブルで応用されることが多いです。

臨床では、下腹部の張りや重だるさを訴える患者に対し、局所の調整穴として活用できます。ただし血管損傷のリスクがあるため、刺鍼時には細心の注意を払うことが重要です。

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箕門まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:箕門(きもん)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP11)
  • 英名:Jimén (SP11)

取穴(位置・取り方)

  • 大腿内側、膝蓋骨底内端と衝門(SP12)を結ぶ線上で、衝門(SP12)から1/3のところに取る。
  • 縫工筋の内側縁で大腿動脈拍動部。大腿動脈の走行にきわめて近いため、触診時には脈動をよく確認する必要がある。

解剖(近接構造)


東洋医学的機能

  • 理気活血:気血の流れを調え、瘀血を散らす。
  • 通経作用:経脈の通りをよくして、下肢の痺れや痛みを改善。
  • 利湿作用:下肢のむくみや水腫を軽減する。

臨床応用(主な適応)

  • 婦人科:月経痛、月経不順、子宮出血。
  • 泌尿器系:排尿障害、頻尿、尿閉。
  • 下肢疾患:大腿内側の疼痛、痺れ、麻痺。
  • 浮腫:特に下肢のむくみに有効。

刺鍼法(安全重視)

  • 針具:0.20–0.25mm、30–50mm。
  • 刺入方向と深さ:直刺で0.5–1.0寸程度。
  • 重要注意点:大腿動脈が近接するため、必ず拍動を確認し、動脈を避けて刺入すること。深刺や角度を誤ると血管損傷の危険がある。
  • 灸法:灸も可能。冷えやむくみが強い場合に有効。

禁忌・注意

  • 動脈拍動部に直接刺入しない。
  • 深刺を避け、浅く経絡の反応を取るイメージが安全。
  • 妊娠中は慎用。特に下腹部・大腿内側への強刺激は避ける。

臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

箕門は「門」の字が示すように、気血や水湿の出入りを調える重要なポイントです。婦人科疾患や泌尿器系疾患への応用が多く、局所の大腿内側痛・痺れにも有効です。

刺鍼の際は動脈損傷のリスクがあるため、あえて深刺せずに、経絡の通りを意識して軽刺激で用いると臨床的に安全かつ効果的です。

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漏谷まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:漏谷(ろうこく)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP7)
  • 英名:Lougu (SP7)

取穴(位置・取り方)

  • 下腿内側、脛骨内側縁の後方で、内果尖の上方6寸。
  • 三陰交(SP6)から数えてさらに上方3寸の部位で、脛骨内側縁を指でなぞると触れやすい。
  • 脾経の下肢経路上にあり、水液代謝と関係の深い部位とされる。

解剖(近接構造)


東洋医学的機能

  • 利水作用:水湿をさばき、むくみや下肢の重だるさに応用される。
  • 脾気を補う:消化吸収機能を助け、胃腸虚弱や倦怠感を改善する方向に働く。
  • 通絡:下肢の経絡を通じさせ、痺れや筋肉の不調に対応する。

臨床応用(主な適応)

  • 浮腫・水腫:特に下肢のむくみに広く用いられる。
  • 消化器系:胃腸虚弱、腹部膨満感、下痢。
  • 下肢症状:足の冷え、しびれ、倦怠感。
  • 婦人科:月経不順や下腹部の重だるさ。

刺鍼法(安全重視)

  • 針具:0.20–0.25mm、30–40mm。
  • 刺入方向と深さ:直刺で0.5–1.0寸。筋肉層まで刺入可能。
  • 灸法:むくみや冷えを伴う症例では温灸が適する。

禁忌・注意

  • 下腿の血管や神経に近いため、深刺や強刺激は避ける。
  • 妊娠中は過度の刺激を避け、必要な場合は専門家の判断を仰ぐ。

臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

漏谷は「水を漏らす谷」という名前の通り、水湿の停滞に働きかける穴として古来より知られています。特にむくみや下肢のだるさに適しており、局所治療だけでなく全身の水分代謝を整える目的で使われます。

足の太陰脾経に属するため、消化器系や水分代謝の症状に広く応用でき、むくみと胃腸虚弱が同時にある場合に特に適応しやすい穴です。

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衝門まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:衝門(しょうもん)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP12)、衝脈の起始部
  • 英名:Qichong (SP12)
  • 由来:「衝」は要衝・衝要の意で、経脈の要衝を意味し、また衝脈の起始部であることから「衝門」と呼ばれる。


取穴(位置・取り方)

  • 鼡径溝で大腿動脈拍動部の外方。
  • 恥骨結合上縁の高さで、外方3寸ほどのところにある。


解剖(近接構造)



東洋医学的機能(古典的記載)

  • 調気理血:気血の運行を整える。
  • 利水通経:小便不利や月経不調に対応するとされる。
  • 衝脈を調整:生殖・婦人科疾患に関与する要穴。


古典的応用例

  • 『鍼灸甲乙経』:小腹痛、癃閉(排尿困難)、遺尿に用いるとされる。
  • 『銅人腧穴鍼灸図経』:男子の疝気、女子の月経不調・不妊症に応用。
  • 『鍼灸大成』:衝脈と関わる要穴として、月経不順・少腹痛・小便不利に効果があるとされる。
  • 『類経図翼』:下焦の要穴であり、婦人科・泌尿器疾患に多く応用されると解説。


刺鍼法(古典的記載・参考)

  • 刺入方向:直刺。
  • 刺入深度:0.5〜1.0寸程度。
  • 灸法:冷えによる婦人科疾患や小腹痛に施灸が用いられた。

※古典的記載を教育・研究目的でまとめています。実際の施術は必ず有資格者が行ってください。



禁忌・注意

  • 膀胱や腸管が近いため、深刺は避ける。
  • 妊娠中は刺激を控える部位とされる。


臨床のコツ・組み合わせ(古典的視点)

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地機まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:地機(ちき)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP8)、郄穴
  • 英名:Diji (SP8)


取穴(位置・取り方)

  • 下腿内側、脛骨内縁の後方、内果尖と膝蓋骨内側端を結ぶ線上で陰陵泉(SP9)の下方3寸に取る。
  • 脛骨内縁をたどり、やや後方の圧痛点を探すと取りやすい。


解剖(近接構造)



東洋医学的機能(要点)

  • 理血止痛:瘀血による下腹部痛、月経痛を改善。
  • 調経作用:月経不調・月経過多・無月経に応用。
  • 健脾化湿:脾虚や湿困による浮腫・倦怠を改善。
  • 郄穴の特性:急性症状(急な腹痛や月経痛)に特効がある。


臨床応用(婦人科疾患・腹部症状など)



刺鍼法(安全重視)

  • 刺入方向と深さ:直刺または斜刺で0.5〜1.0寸(約15〜25 mm)。
  • 後脛骨動脈が近くを走行するため、深刺時は血管損傷に注意。
  • 灸法:月経不調や冷えを伴う場合には温灸・知熱灸を推奨。


禁忌・注意

  • 妊娠中の婦人には原則禁忌。特に安胎を妨げるため注意。
  • 刺鍼時に動脈拍動を感じた場合は深刺を避ける。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

太白まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:太白(たいはく)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP3)、兪土穴・脾の原穴
  • 英名:Taibai (SP3)


取穴(位置・取り方)

  • 足の内側、第1中足趾節関節の近位陥凹部、赤白肉際に取る。
  • 母趾の付け根内側、足舟状骨のやや下方にある圧痛点を探すと分かりやすい。


解剖(近接構造)



東洋医学的機能(要点)

  • 補脾益気:脾気虚を改善し、食欲不振・倦怠・下痢に有効。
  • 化湿作用:湿困脾胃による腹満・浮腫・重だるさを改善。
  • 健運作用:脾の運化機能を高め、水湿代謝を調整。
  • 安神作用:脾虚による不眠・健忘にも応用。


臨床応用(消化器・代謝・全身倦怠など)



刺鍼法(安全重視)

  • 刺入方向と深さ:直刺または斜刺で0.3〜0.5寸(約10〜15 mm)。
  • 周囲は筋肉が少ないため、深刺は避ける。
  • 灸法:虚証には温灸が有効。慢性の脾虚体質には知熱灸を推奨。


禁忌・注意

  • 足底に近いため、感染防止に十分配慮する。
  • 糖尿病など末梢循環障害のある場合、灸は慎重に行う。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

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大都まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:大都(だいと)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP2)、滎火穴
  • 英名:Dadu (SP2)


取穴(位置・取り方)

  • 足の母趾内側、第1中足趾節関節の遠位陥凹部、赤白肉際に取る。
  • 母趾の付け根、第一中足趾節関節の前内側にある小さな陥凹部を探すと分かりやすい。


解剖(近接構造)



東洋医学的機能(要点)

  • 清熱作用:脾経の熱を冷まし、消化器の熱症状(口渇・口臭・便秘)に有効。
  • 健脾作用:消化不良、下痢、食欲不振を改善。
  • 安神作用:心脾両虚に伴う不眠、不安、心悸に。
  • 止痛作用:脾経経絡上の痛み、特に胃脘部・腹部の痛みに利用。


臨床応用(消化器疾患・代謝異常・精神症状など)



刺鍼法(安全重視)

  • 刺入方向と深さ:直刺またはやや斜刺で0.2〜0.3寸(3〜5 mm程度)。
  • 神経や血管が浅く走るため、過度な深刺は避ける。
  • 灸法:冷えや虚証による下痢・食欲不振には温灸が有効。


禁忌・注意

  • 母趾関節部は皮膚が薄く、灸痕や熱傷に注意。
  • 糖尿病や末梢循環障害のある場合は、灸刺激は控えめに。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

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隠白まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:隠白(いんぱく)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP1)、井木穴
  • 英名:Yinbai (SP1)


取穴(位置・取り方)

  • 足の母趾(親指)の内側爪甲角の角から約0.1寸後方に取る。
  • 母趾の爪の内側角(内側縁と基底部の交わる角)にある小さな陥凹を目安にする。


解剖(近接構造)



東洋医学的機能(要点)

  • 止血作用:吐血、鼻出血、便血、子宮出血など出血傾向に広く応用。
  • 健脾作用:脾の虚弱による出血・消化機能低下を改善。
  • 安神作用:精神不安、不眠、多夢に利用。
  • 醒脳開竅:意識障害、昏厥、癲癇など急症時の救急穴として知られる。


臨床応用(出血症状・精神神経症状など)

  • 消化管出血(吐血・下血・便血)には、隠白(SP1)を三陰交(SP6)中極(CV3)と組み合わせ、止血と脾気の健運を図ります。
  • 子宮出血や不正性器出血には、隠白(SP1)を関元(CV4)気海(CV6)三陰交(SP6)と組み合わせ、補気・固摂作用を高めます。
  • 鼻出血(鼻血)には、隠白(SP1)を合谷(LI4)迎香(LI20)と組み合わせ、局所の止血と全身的な気機調整を行います。
  • 精神不安や不眠、多夢には、隠白(SP1)を神門(HT7)内関(PC6)と組み合わせ、安神・清心の作用を強めます。
  • 急な昏厥や癲癇発作など救急時には、隠白(SP1)を刺絡して覚醒を促す方法が伝統的に用いられます。



刺鍼法(安全重視)

  • 刺入方向と深さ:爪甲角の近傍のため、基本は浅刺(約1〜2 mm)。刺絡として用いる場合は三稜鍼などで少量の瀉血を行う。
  • 補瀉の使い分け:出血には刺絡による瀉法、不眠や虚証には浅刺で補法的に用いる。
  • 灸法:小豆大の艾炷灸や温灸を行い、脾気を補い止血を図る。


禁忌・注意

  • 刺絡を行う際は出血量に注意し、虚弱者や貧血患者では慎重に行う。
  • 局所の皮膚が弱いため、強刺激や深刺は避ける。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

  • 出血症状全般に対しては、隠白(SP1)を三陰交(SP6)気海(CV6)関元(CV4)と組み合わせると、止血と同時に脾気・腎気を補う効果が期待できます。
  • 婦人科系の不正出血や月経過多には、隠白(SP1)を三陰交(SP6)中極(CV3)太衝(LR3)と併用し、肝脾腎を調和して血海を整えます。
  • 鼻出血では、隠白(SP1)を合谷(LI4)迎香(LI20)と組み合わせると、全身と局所の両面から止血をサポートします。
  • 精神症状や不眠には、隠白(SP1)を内関(PC6)神門(HT7)百会(GV20)と組み合わせることで、痰濁・血熱を除き心神を安定させます。
  • 急性昏厥や癲癇発作時には、隠白(SP1)を単独で刺絡することが伝統的に重視され、醒脳開竅の要穴として利用されます。

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公孫まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:公孫(こうそん)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP4)
  • 英名:Gongsun (SP4)


取穴(位置・取り方)

  • 足内側、第1中足骨底の前下方の陥凹部に取る。
  • 舟状骨粗面と第1中足骨底の間を触れると分かりやすい。
  • 八脈交会穴として「衝脈」と通じる重要穴。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚・皮下組織。
  • 筋層:母趾内転筋短母趾屈筋の起始部付近。
  • 神経・血管:足底内側動脈・静脈、足底内側神経が近接。


東洋医学的機能(要点)

  • 健脾和胃:消化器症状(胃痛、嘔吐、下痢、腹満)に用いる。
  • 理気活血:瘀血・気滞による腹痛や婦人科疾患に応用。
  • 衝脈を調整:心胸部の不快感、消化器・婦人科・循環器疾患に広く対応。
  • 安神作用:精神不安、不眠、抑うつにも応用可能。


臨床応用(消化器・婦人科疾患など)



刺鍼法(安全重視)

  • 推奨針サイズ:直径0.14–0.20mm、長さ25–40mm。
  • 刺入方向と深さ(初心者向け)
    • 直刺またはやや斜刺で0.5–1寸(約10–20mm)
    • 深刺で足底神経や血管への過刺激を避ける。
  • 保持時間:10–20分程度。慢性胃腸症状や婦人科疾患では長めに置鍼。
  • 灸法:温灸や知熱灸で胃痛や冷えを伴う婦人科疾患に有効。


禁忌・注意

  • 深刺は神経・血管へのリスクがあるため注意。
  • 急性胃炎・高熱時の過度な刺激は避ける。
  • 妊娠初期の強刺激は避ける。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

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商丘まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:商丘(しょうきゅう)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP5)
  • 英名:Shangqiu (SP5)


取穴(位置・取り方)

  • 足関節内側、内果前下方、内果尖と舟状骨粗面との間の陥凹部に取る。
  • 内果の前下方で、前脛骨筋腱の後縁を目安に触診すると分かりやすい。

解剖(近接構造)



東洋医学的機能(要点)

  • 健脾化湿脾の働きを補い、水湿の停滞を除く。
  • 安神作用精神不安・不眠・抑うつなどに応用。
  • 関節調整:足関節痛や運動障害に用いられる。


臨床応用(例)

  • 消化器症状:腹満、下痢、便秘などに商丘(SP5)。
  • 浮腫:水分代謝障害に対し、陰陵泉(SP9)と組み合わせて用いる。
  • 足関節痛:捻挫や慢性の関節炎に。
  • 精神症状:不眠、不安、抑うつ傾向に商丘(SP5)+印堂(EX-HN3)


刺鍼法(安全重視)

  • 推奨針サイズ:直径0.16~0.25mm、長さ30mm程度。
  • 刺入方向と深さ:
    • 皮膚に対して直刺または斜刺 0.3~0.5寸(約10~15mm)
    • 動脈が近いため深刺は避ける。
  • 保持時間:10~15分。
  • 灸法:冷えや浮腫には知熱灸・温灸が有効。


禁忌・注意

  • 前脛骨動脈や浅在血管に注意し、血管損傷を避ける。
  • 局所炎症・捻挫の急性期は熱感や腫脹が強い場合、施灸は控える。


臨床のコツ・コンビネーション

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血海まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:血海(けっかい)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP10)
  • 英名:Xuehai (SP10)


取穴(位置・取り方)

  • 大腿前内側、膝蓋骨内上縁の上方2寸に取穴。
  • 膝蓋骨底内端から大腿内側を2寸上に上がり、内側広筋隆起部に位置。
  • 「血の海」の名の通り、血証(瘀血や血熱)に用いられる代表的な経穴。


解剖(近接構造)



東洋医学的機能(要点)

  • 活血化瘀:瘀血を取り除き、血行を促す。
  • 涼血止血:血熱による出血・皮膚症状に有効。
  • 調経止痛:月経不調や月経痛の要穴。
  • 清熱解毒:皮膚疾患・蕁麻疹・湿疹などに応用。


臨床応用(関連症状)

  • 婦人科疾患:月経不順・月経痛・不正出血・更年期障害。
  • 血液・循環系:瘀血・下肢の血行不良・静脈瘤。
  • 皮膚疾患:蕁麻疹・湿疹・瘙痒感。
  • 全身症状:冷え・倦怠感・貧血傾向。


刺鍼法(安全重視)

  • 推奨針サイズ:直径0.20–0.30mm、長さ40–50mm
  • 刺入方向と深さ
    • 直刺:1.0–1.5寸(約25–40mm)。
    • 筋腹に刺入し、響きを得る。
  • 操作:活血化瘀には瀉法、虚弱体質には補法。
  • 保持時間:10–20分。
  • 灸の使用:温灸よりも鍼の方が頻用されるが、冷えを伴う血行不良には有効。


禁忌・注意

  • 妊娠中は下腹部・大腿部の強刺激を避ける。
  • 動脈が近いため深刺には注意。
  • 出血傾向のある患者では瀉法を控える。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション



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陰陵泉まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:陰陵泉(いんりょうせん)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP9)
  • 英名:Yinlingquan (SP9)


取穴(位置・取り方)

  • 下腿内側、脛骨内側顆下縁と脛骨内縁が接する陥凹部。
  • 脛骨内側の骨際をさすり上げて止まる膝の下のくぼみに取る。
  • 触診のコツ:膝を軽く曲げ、脛骨内側顆をたどって下がるとくぼみがあり圧痛点になりやすい。


解剖(近接構造)



東洋医学的機能(要点)

  • 利水滲湿:水分代謝を促し、むくみ・小便異常に用いる。
  • 健脾和胃:消化器機能を整える。
  • 調経止痛:婦人科疾患(生理痛・月経不順)にも応用。


臨床応用(浮腫・消化器症状・婦人科疾患)

  • 浮腫・尿量減少:水分代謝を促進。
  • 下痢・腹部膨満脾胃虚弱湿困脾胃の改善。
  • 月経痛・月経不順:血行と水分代謝の調整を兼ねる。
  • 他適応:膝内側痛(鵞足炎部位と近接)、関節水腫。


刺鍼法(安全重視)

  • 推奨針サイズ:直径0.16–0.25mm、長さ30–50mm
  • 刺入方向と深さ
    • 皮膚に対して直刺またはやや後方へ斜刺。
    • 0.5–1.0寸(約15–25mm)を目安。
  • 操作:軽く捻鍼や雀啄。浮腫や下痢には得気を伴うやや強めの刺激を使うことも。
  • 注意点:深刺しで後脛骨動静脈・神経を損傷しないよう角度に留意。


禁忌・注意

  • 膝関節部の急性炎症や強い腫脹がある場合は刺鍼を避ける。
  • 抗凝固薬服用者は出血に注意。
  • 妊婦への使用は全身状態を確認し慎重に(特に妊娠中期以降)。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

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