経穴部位別:頭部

■目・眉
承泣(胃)眼球と眼窩下縁の間、瞳孔線上
四白(胃)眼窩下孔部
睛明(膀胱)内眼角の内上方と眼窩内側壁の間の陥凹部
攅竹(膀胱)眉毛内端
瞳子髎(胆)外眼角の外方0.5寸
絲竹空(三焦)眉毛外端




■耳珠前3つ
耳門(三焦)耳珠上の切痕と下顎骨の関節突起の間
聴宮(小腸)耳珠中央の前縁と下顎骨関節突起の間の陥凹部
※口をあけるとくぼむ場所
聴会(胆)耳珠切痕と下顎骨関節突起の間

■耳の外周内回り(三焦経)
翳風乳様突起下端前方の陥凹部
瘈脈乳様突起の中央、翳風と角孫を結ぶ(耳の輪郭に沿った)曲線上、翳風から3分の1
顱息翳風と角孫を結ぶ(耳の輪郭に沿った)曲線上で、翳風から3分の2
角孫耳尖のあたるところ
耳門耳珠上の切痕と下顎骨の関節突起の間、陥凹部
和髎もみあげの後方、耳介の付け根の前方、浅側頭動脈の後方

■耳の外周外回り(胆経)
曲鬢もみあげ後縁の垂線と耳尖の水平線の交点
率谷耳尖の真上、髪際の上方1.5寸
※角孫の上方1.5寸
天衝耳介の付け根の後縁の真上、髪際の上方2寸
※率谷の後方0.5寸
浮白天衝と完骨を結ぶ(耳の輪郭に沿った)曲線上、天衝から3分の1
※耳尖直後の髪際の後方1寸
頭竅陰天衝と完骨を結ぶ(耳の輪郭に沿った)曲線上、天衝から3分の2
完骨乳様突起の後下方、陥凹部


■頬部
巨髎(胃)瞳孔線上、鼻翼下縁と同じ高さ
地倉(胃)口角の外方4分
大迎(胃)下顎角の前方、咬筋付着部の前方陥凹部、顔面動脈上
頬車(胃)下顎角の前上方1横指
下関(胃)頬骨弓の下線中点と下顎切痕の間の陥凹部
上関(胆)頬骨弓中央の上際陥凹部
顴髎(小腸)外眼角の直下、頬骨下方の陥凹部


※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

経穴横並び:頭部・頸部

■頭部

正中線
外方1.5寸瞳孔線外方3寸外方4.5寸
前髪際後方0.5寸神庭眉衝曲差頭臨泣本神頭維


■頭頂部

正中線外方1.5寸瞳孔線
(外方2.25寸)
前髪際後方0.5寸神庭曲差頭臨泣
前髪際後方1寸上星五処
前髪際後方1.5寸

目窓
前髪際後方2寸顖会

前髪際後方2.5寸
承光正営




前髪際後方3.5寸前頂

前髪際後方4寸
通天承霊




前髪際後方5寸百会

前髪際後方5.5寸
絡却




前髪際後方6.5寸後頂









前髪際後方8寸
(後髪際上方4寸)
強間



■後頭部

正中線外方1.3寸
外後頭隆起上方脳戸玉枕脳空
外後頭隆起直下風府
風池
第2頸椎上方瘂門天柱胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部の間


僧帽筋外縁



■頸部

前縁
後縁
下顎角天容(小腸)
天牖(三焦)
甲状軟骨上縁人迎(胃)扶突(大腸)天窓(小腸)
輪状軟骨水突(胃)
天鼎(大腸)

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経穴横並び:胸部・腹部

■胸部
高さ
正中
(任脈)
0.5寸
2寸
(腎経)
4寸
(胃経)
6寸
(肺脾)
その他
頸窩天突
気舎(胃)缺盆

鎖骨下際璇璣
兪府気戸雲門(肺)
第一肋間華蓋
彧中庫房中府(肺)
第二肋間紫宮
神蔵屋翳周栄(脾)
第三肋間玉堂
霊墟膺窓胸郷(脾)
第四肋間膻中
神封乳中天池(心包)・天谿(脾)輒筋淵腋(胆)
第五肋間中庭
歩廊乳根食竇(脾)


■腹部
高さ
正中
(任脈)
0.5寸
(腎経)
2寸
(胃経)
4寸
(脾経)
6寸
その他
臍上7寸鳩尾




臍上6寸巨闕幽門不容期門(肝)
臍上5寸上脘腹通谷承満
臍上4寸中脘陰都梁門
臍上3寸建里石関関門腹哀(脾)
臍上2寸下脘商曲太乙
臍上1寸水分
滑肉門
臍中央神闕肓兪天枢大横(脾)帯脈(胆)
臍下1寸陰交中注外陵
臍下1.5寸気海


臍下2寸石門四満大巨
臍下3寸関元気穴水道
五枢(胆)
臍下4寸中極大赫帰来
臍下5寸曲骨横骨気衝急脈(肝)・衝門(脾)急脈は2.5寸


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経穴横並び:背部

高さ
(棘突起下) 
正中
(督脈)
1.5寸
(膀胱経1行線)
3寸
(膀胱経2
線)
その他
第1胸椎下陶道大杼肩外兪
第2胸椎下似てない風門附分
第3胸椎下身柱肺兪魄戸
第4胸椎下4番のいない
巨闕兪
厥陰兪膏肓
第5胸椎下神道心兪神堂
第6胸椎下霊台督兪譩譆
第7胸椎下至陽膈兪膈関
第8胸椎下やっと休める胃脘下兪

第9胸椎下筋縮肝兪魂門
第10胸椎下中枢胆兪陽綱
第11胸椎下脊中脾兪意舎
第12胸椎下自由にないのが
接脊
胃兪胃倉
第1腰椎下懸枢三焦兪肓門痞根
第2腰椎下命門腎兪志室
第3腰椎下養蚕なくて
下極兪
気海兪なし

第4腰椎下腰陽関大腸兪壊す腰眼
第5腰椎下養護なくして
十七椎
関元兪なし
第1仙椎下
小腸兪
上髎
第2仙椎下
膀胱兪胞肓次髎
第3仙椎下
中膂兪
中髎
第4仙椎下腰兪白環兪秩辺下髎

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裏内庭まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:裏内庭(うらないてい)
  • 経穴分類:経外奇穴(足部)
  • 英名:Uraineiting 
  • 意味:「内庭」の裏側にある穴という意味で、主に胃腸疾患に対する裏の補助穴とされる。


取穴(位置・取り方)

  • 足の第2趾の裏(足底側)で、第2中足指節関節の後方陥凹部に取る。
  • 足底を上にして見ると、第2趾の基節骨と中足骨の間に生じる陥凹が目安。
  • 内庭(ST44)の直下、足底面側に位置するため「裏内庭」と呼ばれる。

解剖(近接構造)

  • 表層:足底の皮膚・皮下組織(角質が厚い部分)。
  • 筋層:短母趾屈筋虫様筋の一部。
  • 神経:足底神経の枝。
  • 血管:足底動脈の末梢枝。


東洋医学的作用(要点)

  • 清胃瀉火 胃の熱や炎症を鎮め、口渇・口臭・歯痛などを改善。
  • 和中止痛 胃痛・腹痛・食滞による不快感を緩和。
  • 消食化滞 食べ過ぎ・消化不良・嘔吐・げっぷに対応。
  • 通経活絡 下肢のけいれん・足の熱感にも有効。


主な適応症

  • 急性胃炎、胃痛、腹痛、腹満
  • 食滞、消化不良、嘔吐、げっぷ
  • 歯痛、口内炎、口臭
  • 小児の食積・夜泣き
  • 下肢のけいれん、足裏の熱感


刺鍼法・施灸法

  • 刺鍼方法: 垂直またはやや斜めに、0.2〜0.3寸(約3〜6 mm)刺入。
  • 針感: 鋭い痛みを感じやすい部位のため、軽刺激で十分。
  • 灸法: 小豆大の艾炷を1〜3壮。知熱灸・透熱灸いずれも可。
  • 禁忌: 足底の皮膚が厚いため、深刺しや熱傷に注意。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション



古典的応用・文献

  • 『備急千金要方』:「裏内庭,治胃中寒熱,食滞不消,腹満嘔逆。」
  • 『奇穴図譜』:「療飲食不化,嘔吐,齒痛。」
  • 古来より「食滞門」とも呼ばれ、胃腸疾患の特効穴とされている。


臨床メモ

  • 足底の刺激で胃腸の反応を誘発する反射的効果がある。
  • 急性症状に速効性を示すため、応急的治療にも利用できる。
  • 特に小児鍼や家庭灸で人気の高い奇穴。
  • 胃熱・食滞タイプの腹痛や歯痛に対して最も信頼できる足底の奇穴。

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患門まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:患門(かんもん)
  • 経穴分類:経外奇穴(背部)
  • 英名:Huanmen 
  • 意味:「患」は病、「門」は出入りの門。すなわち、病を外に出し、邪を去る門という意味をもつ。


取穴(位置・取り方)

  • 患者を直立させ、長い紐の一端を足の第1指先端に当て、しっかりと踏ませて紐を足底から足根部中央を経て上方に伸ばし、下腿後面正中を上行させて委中(膀胱経)に至ってこれを切る。
  • この紐の一端を鼻尖にあて、頭頚部および背部の正中線に沿って後方に垂らし、その下端があたる脊中上に仮点を取る。
  • 別に短い紐で、患者の口を閉じさせ一方の口角から斜上方に鼻中隔直下を経て、他方の口角に至る長さを取る。
  • その中央部を前記の仮点にあてて、左右水平に伸ばして、両端のあたるところに2穴を取る。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋層:僧帽筋、菱形筋。
  • 神経:胸神経後枝(T3)。
  • 血管:肋間動脈背枝。
  • 深部構造:肋骨、胸膜(深刺に注意)。


東洋医学的作用(要点)

  • 疏風散邪 外感の風邪・寒湿を除き、表裏の邪気を調整。
  • 宣通気機 胸背の気血を通じ、鬱滞を除く。
  • 調和五臓 五臓の働きを整え、慢性疾患の根本治療に効果。
  • 補虚瀉実 虚実を兼ねる症に対応できる調整穴。


主な適応症

  • 慢性疾患全般(特に内臓系・呼吸器系)
  • 発熱、悪寒、咳嗽、気管支炎
  • 消化不良、腹満、食欲不振
  • 慢性疲労、虚弱体質、免疫低下
  • 疼痛性疾患(肩背部痛、肋間神経痛など)


刺鍼法・施灸法

  • 刺鍼方向: 内下方へ向けて斜刺。
  • 刺入深度: 0.5~0.8寸。肺尖部に注意して浅めに刺す。
  • 施灸: 温灸・隔姜灸を1~3壮。慢性虚弱体質の調整に良い。
  • 禁忌: 深刺による気胸に注意。痩身者は特に浅刺で行う。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション



古典的背景・文献

  • 『奇穴図譜』:「治五臓百病,風邪侵入,胸背痞満,咳嗽。」
  • 『医宗金鑑』:「患門者,治諸患之門也。」
  • 名称の由来:「病を開きて去る」意をもち、気血鬱滞を解き放つ象徴的な穴とされる。


臨床メモ

  • 背部の「病を出す門」として、五臓六腑の不調を広く調整する。
  • 肺兪と並行して取穴することで、呼吸器疾患に特に効果的。
  • 慢性疾患・虚実混在の体質調整に用いるとよい。
  • 灸治療にも適し、古来より「養生・邪気解放の要穴」として重用された。

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四華まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:四華(しか)
  • 経穴分類:経外奇穴(背部)
  • 英名:Sihua
  • 意味:「華」は栄える・盛んの意。「四華」は上下左右に四つ配列し、気血を盛んにし体力を増すことから名づけられた。


取穴(位置・取り方)

  • 紐の準備: 長い紐を一本用意します。
  • 大椎穴(だついけつ)に当てる: 患者を直立させ、紐の中央部を大椎穴(首の後ろの出っ張った骨の下)に当て、首にかけます。
  • 紐の長さを決める: 紐の両端を揃えて前胸部に下垂させ、鳩尾穴(きゅうびけつ)(みぞおち)の部で紐を切断します。これが基準となる長さです。
  • 背部の仮点を決める: 切断した紐の中央部を、今度は甲状軟骨(喉仏)の上に当て、背部に回します。脊柱上の紐の尽きるところに仮点(目安となる点)を付けます。
  • 最終的な取穴: 次に、患者の口を閉じさせ、別の短い紐を使って、一方の口角(口角)から斜め上方にあてて、以下の4箇所に最終的なツボの位置を決定します(左右両側で計4穴)。 


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋層:僧帽筋、菱形筋。
  • 神経:胸神経後枝。
  • 血管:肋間動脈背枝。
  • 深部構造:肋骨、胸膜(深刺に注意)。


東洋医学的作用(要点)

  • 補益肺気: 肺を補い、呼吸機能や免疫力を高める。
  • 健脾和胃: 消化吸収を助け、疲労や食欲不振を改善。
  • 調理気血: 全身の気血の循環を促し、虚弱体質を改善。
  • 扶正固本: 正気を補い、体質強壮・病後回復に優れる。


主な適応症

  • 慢性疲労、倦怠感
  • 食欲不振、胃弱、消化不良
  • 貧血、虚弱体質
  • 慢性咳嗽、喘息、気管支炎
  • 自汗・盗汗、免疫低下、病後の体力回復


刺鍼法・施灸法

  • 刺鍼方向: やや内下方に向けて斜刺。
  • 刺入深度: 0.5~0.8寸(浅刺。胸膜損傷に注意)。
  • 施灸: 温灸または隔物灸を1~3壮。慢性疾患・虚証に有効。
  • 禁忌: 肺尖部に近いため、深刺は厳禁。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション



古典的背景・文献

  • 『奇穴図譜』:「治虚損、食少、気短、咳嗽、喘息」
  • 『外台秘要』:「補虚羸、益気力、治百労」
  • 「四華」は背部の“養正の四花”とも称され、体の虚弱や慢性疾患の回復に用いられる。


臨床メモ

  • 「四華」は背部で肺・脾・胃の気血を補う特効穴群。
  • 慢性疲労・虚弱・病後回復など、全身の虚証に優れる。
  • 補益・温補系の治療で「足三里」「関元」「命門」と併用されやすい。
  • 虚労や慢性疾患の養生灸として古くから重用されている。

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。