経穴横並び:背部

高さ
(棘突起下) 
正中
(督脈)
1.5寸
(膀胱経1行線)
3寸
(膀胱経2
線)
その他
第1胸椎下陶道大杼肩外兪
第2胸椎下似てない風門附分
第3胸椎下身柱肺兪魄戸
第4胸椎下4番のいない
巨闕兪
厥陰兪膏肓
第5胸椎下神道心兪神堂
第6胸椎下霊台督兪譩譆
第7胸椎下至陽膈兪膈関
第8胸椎下やっと休める胃脘下兪

第9胸椎下筋縮肝兪魂門
第10胸椎下中枢胆兪陽綱
第11胸椎下脊中脾兪意舎
第12胸椎下自由にないのが
接脊
胃兪胃倉
第1腰椎下懸枢三焦兪肓門痞根
第2腰椎下命門腎兪志室
第3腰椎下養蚕なくて
下極兪
気海兪なし

第4腰椎下腰陽関大腸兪壊す腰眼
第5腰椎下養護なくして
十七椎
関元兪なし
第1仙椎下
小腸兪
上髎
第2仙椎下
膀胱兪胞肓次髎
第3仙椎下
中膂兪
中髎
第4仙椎下腰兪白環兪秩辺下髎

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

裏内庭まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:裏内庭(うらないてい)
  • 経穴分類:経外奇穴(足部)
  • 英名:Uraineiting 
  • 意味:「内庭」の裏側にある穴という意味で、主に胃腸疾患に対する裏の補助穴とされる。


取穴(位置・取り方)

  • 足の第2趾の裏(足底側)で、第2中足指節関節の後方陥凹部に取る。
  • 足底を上にして見ると、第2趾の基節骨と中足骨の間に生じる陥凹が目安。
  • 内庭(ST44)の直下、足底面側に位置するため「裏内庭」と呼ばれる。

解剖(近接構造)

  • 表層:足底の皮膚・皮下組織(角質が厚い部分)。
  • 筋層:短母趾屈筋虫様筋の一部。
  • 神経:足底神経の枝。
  • 血管:足底動脈の末梢枝。


東洋医学的作用(要点)

  • 清胃瀉火 胃の熱や炎症を鎮め、口渇・口臭・歯痛などを改善。
  • 和中止痛 胃痛・腹痛・食滞による不快感を緩和。
  • 消食化滞 食べ過ぎ・消化不良・嘔吐・げっぷに対応。
  • 通経活絡 下肢のけいれん・足の熱感にも有効。


主な適応症

  • 急性胃炎、胃痛、腹痛、腹満
  • 食滞、消化不良、嘔吐、げっぷ
  • 歯痛、口内炎、口臭
  • 小児の食積・夜泣き
  • 下肢のけいれん、足裏の熱感


刺鍼法・施灸法

  • 刺鍼方法: 垂直またはやや斜めに、0.2〜0.3寸(約3〜6 mm)刺入。
  • 針感: 鋭い痛みを感じやすい部位のため、軽刺激で十分。
  • 灸法: 小豆大の艾炷を1〜3壮。知熱灸・透熱灸いずれも可。
  • 禁忌: 足底の皮膚が厚いため、深刺しや熱傷に注意。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション



古典的応用・文献

  • 『備急千金要方』:「裏内庭,治胃中寒熱,食滞不消,腹満嘔逆。」
  • 『奇穴図譜』:「療飲食不化,嘔吐,齒痛。」
  • 古来より「食滞門」とも呼ばれ、胃腸疾患の特効穴とされている。


臨床メモ

  • 足底の刺激で胃腸の反応を誘発する反射的効果がある。
  • 急性症状に速効性を示すため、応急的治療にも利用できる。
  • 特に小児鍼や家庭灸で人気の高い奇穴。
  • 胃熱・食滞タイプの腹痛や歯痛に対して最も信頼できる足底の奇穴。

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患門まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:患門(かんもん)
  • 経穴分類:経外奇穴(背部)
  • 英名:Huanmen 
  • 意味:「患」は病、「門」は出入りの門。すなわち、病を外に出し、邪を去る門という意味をもつ。


取穴(位置・取り方)

  • 患者を直立させ、長い紐の一端を足の第1指先端に当て、しっかりと踏ませて紐を足底から足根部中央を経て上方に伸ばし、下腿後面正中を上行させて委中(膀胱経)に至ってこれを切る。
  • この紐の一端を鼻尖にあて、頭頚部および背部の正中線に沿って後方に垂らし、その下端があたる脊中上に仮点を取る。
  • 別に短い紐で、患者の口を閉じさせ一方の口角から斜上方に鼻中隔直下を経て、他方の口角に至る長さを取る。
  • その中央部を前記の仮点にあてて、左右水平に伸ばして、両端のあたるところに2穴を取る。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋層:僧帽筋、菱形筋。
  • 神経:胸神経後枝(T3)。
  • 血管:肋間動脈背枝。
  • 深部構造:肋骨、胸膜(深刺に注意)。


東洋医学的作用(要点)

  • 疏風散邪 外感の風邪・寒湿を除き、表裏の邪気を調整。
  • 宣通気機 胸背の気血を通じ、鬱滞を除く。
  • 調和五臓 五臓の働きを整え、慢性疾患の根本治療に効果。
  • 補虚瀉実 虚実を兼ねる症に対応できる調整穴。


主な適応症

  • 慢性疾患全般(特に内臓系・呼吸器系)
  • 発熱、悪寒、咳嗽、気管支炎
  • 消化不良、腹満、食欲不振
  • 慢性疲労、虚弱体質、免疫低下
  • 疼痛性疾患(肩背部痛、肋間神経痛など)


刺鍼法・施灸法

  • 刺鍼方向: 内下方へ向けて斜刺。
  • 刺入深度: 0.5~0.8寸。肺尖部に注意して浅めに刺す。
  • 施灸: 温灸・隔姜灸を1~3壮。慢性虚弱体質の調整に良い。
  • 禁忌: 深刺による気胸に注意。痩身者は特に浅刺で行う。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション



古典的背景・文献

  • 『奇穴図譜』:「治五臓百病,風邪侵入,胸背痞満,咳嗽。」
  • 『医宗金鑑』:「患門者,治諸患之門也。」
  • 名称の由来:「病を開きて去る」意をもち、気血鬱滞を解き放つ象徴的な穴とされる。


臨床メモ

  • 背部の「病を出す門」として、五臓六腑の不調を広く調整する。
  • 肺兪と並行して取穴することで、呼吸器疾患に特に効果的。
  • 慢性疾患・虚実混在の体質調整に用いるとよい。
  • 灸治療にも適し、古来より「養生・邪気解放の要穴」として重用された。

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四華まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:四華(しか)
  • 経穴分類:経外奇穴(背部)
  • 英名:Sihua
  • 意味:「華」は栄える・盛んの意。「四華」は上下左右に四つ配列し、気血を盛んにし体力を増すことから名づけられた。


取穴(位置・取り方)

  • 紐の準備: 長い紐を一本用意します。
  • 大椎穴(だついけつ)に当てる: 患者を直立させ、紐の中央部を大椎穴(首の後ろの出っ張った骨の下)に当て、首にかけます。
  • 紐の長さを決める: 紐の両端を揃えて前胸部に下垂させ、鳩尾穴(きゅうびけつ)(みぞおち)の部で紐を切断します。これが基準となる長さです。
  • 背部の仮点を決める: 切断した紐の中央部を、今度は甲状軟骨(喉仏)の上に当て、背部に回します。脊柱上の紐の尽きるところに仮点(目安となる点)を付けます。
  • 最終的な取穴: 次に、患者の口を閉じさせ、別の短い紐を使って、一方の口角(口角)から斜め上方にあてて、以下の4箇所に最終的なツボの位置を決定します(左右両側で計4穴)。 


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋層:僧帽筋、菱形筋。
  • 神経:胸神経後枝。
  • 血管:肋間動脈背枝。
  • 深部構造:肋骨、胸膜(深刺に注意)。


東洋医学的作用(要点)

  • 補益肺気: 肺を補い、呼吸機能や免疫力を高める。
  • 健脾和胃: 消化吸収を助け、疲労や食欲不振を改善。
  • 調理気血: 全身の気血の循環を促し、虚弱体質を改善。
  • 扶正固本: 正気を補い、体質強壮・病後回復に優れる。


主な適応症

  • 慢性疲労、倦怠感
  • 食欲不振、胃弱、消化不良
  • 貧血、虚弱体質
  • 慢性咳嗽、喘息、気管支炎
  • 自汗・盗汗、免疫低下、病後の体力回復


刺鍼法・施灸法

  • 刺鍼方向: やや内下方に向けて斜刺。
  • 刺入深度: 0.5~0.8寸(浅刺。胸膜損傷に注意)。
  • 施灸: 温灸または隔物灸を1~3壮。慢性疾患・虚証に有効。
  • 禁忌: 肺尖部に近いため、深刺は厳禁。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション



古典的背景・文献

  • 『奇穴図譜』:「治虚損、食少、気短、咳嗽、喘息」
  • 『外台秘要』:「補虚羸、益気力、治百労」
  • 「四華」は背部の“養正の四花”とも称され、体の虚弱や慢性疾患の回復に用いられる。


臨床メモ

  • 「四華」は背部で肺・脾・胃の気血を補う特効穴群。
  • 慢性疲労・虚弱・病後回復など、全身の虚証に優れる。
  • 補益・温補系の治療で「足三里」「関元」「命門」と併用されやすい。
  • 虚労や慢性疾患の養生灸として古くから重用されている。

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下極兪まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:下極兪(げきょくゆ)
  • 経穴分類:経外奇穴(腰背部)
  • 英名:Xiajishu 
  • 意味:「極兪」とは最も下の兪穴を意味し、腰背部兪穴の中で最下位にあることから名づけられた。


取穴(位置・取り方)

  • 第3腰椎棘突起下方の陥凹部。
  • 取穴時は腹臥位で、腰部を軽く伸展させると位置を取りやすい。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋層:広背筋、腰背筋群(脊柱起立筋多裂筋)。
  • 神経:腰神経後枝、坐骨神経分枝。
  • 血管:腰動脈背枝。
  • 深部構造:第4~5腰椎横突起、仙骨上縁。


東洋医学的作用(要点)

  • 補腎益精 腎気を補い、生殖機能や泌尿器機能を強化する。
  • 調理膀胱 排尿障害・残尿感・頻尿などの調整に用いる。
  • 利腰膝 腰腿痛を和らげ、脚力を回復させる。
  • 活血止痛 血行を促進し、下焦の疼痛を緩和する。


主な適応症

  • 腰痛、坐骨神経痛
  • 排尿障害(小便不利、遺尿、尿閉、頻尿など)
  • 生殖器疾患(陽痿、早泄、月経不順、不妊症など)
  • 下腹部痛、子宮下垂、冷え性
  • 脚気・下肢の脱力や冷感


刺鍼法・施灸法

  • 刺鍼方向: 内下方またはやや斜め内方に向けて斜刺。
  • 刺入深度: 0.8~1.2寸(体格に応じて調整)。
  • 注意: 深刺しすぎると腎臓・大血管に影響する恐れがあるため、垂直刺は避ける。
  • 施灸: 温灸または隔物灸を1~3壮。冷え・腰下肢痛に特に有効。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション



古典的背景・文献

  • 『奇穴図譜』:「治腰脚痛、婦人経閉不通、膀胱不利」
  • 『医宗金鑑』:「下焦の要穴、腎・膀胱の気を和す」と記される。
  • 背部兪穴の中で最下部にあり、“腎・膀胱の最も深き処”を調えるとされる。


臨床メモ

  • 「下極兪」は腰部兪穴群の“最下の要”。腎気を補い、下焦(泌尿・生殖・腰部)を総合的に調整。
  • 腰腿痛や冷えに対して温灸を加えると特に効果的。
  • 腎兪・志室・命門との併用で、精気を補し全身の活力を高める。
  • 婦人科・泌尿器科領域の「万能穴」としても知られる。

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接脊まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:接脊(せっせき)
  • 経穴分類:経外奇穴(背部)
  • 英名:Jieji 
  • 意味:「脊(せき)」に接して並ぶ穴、すなわち脊柱の両側に沿う位置にあることから名づけられた。


取穴(位置・取り方)

  • 第12胸椎棘突起下方の陥凹部。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋層:僧帽筋脊柱起立筋群。
  • 神経:脊髄神経後枝。
  • 血管:肋間動脈背枝、腰動脈背枝。
  • 深部構造:椎骨、椎間関節。


東洋医学的作用(要点)

  • 疏通経絡 脊柱両側を通る経脈を疏通し、背腰痛や拘攣を緩解する。
  • 調理臓腑 各椎間部が対応する臓腑の気機を調整する(例:上胸椎=肺・心、中胸椎=脾・胃、腰椎=腎・膀胱)。
  • 補虚瀉実 臓腑の虚実に応じて補瀉を行うことができる。
  • 理気止痛 背中の気滞や寒湿による疼痛を緩和する。


主な適応症

  • 背部痛、腰痛、肩こり
  • 脊柱起立筋の拘攣・筋緊張
  • 内臓性の関連痛(胃痛・腎痛・月経痛など)
  • 月経不順・生理痛・慢性下腹部痛
  • 神経症・自律神経失調症


刺鍼法・施灸法

  • 刺鍼方向: やや内方または斜め下方に向けて斜刺。
  • 刺入深度: 0.3~0.5寸。
  • 注意: 肺尖部(特に上胸椎部位)では気胸防止のため浅刺を徹底。
  • 施灸: 温灸または知熱灸を1~3壮。慢性腰痛・冷え・月経痛に有効。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション



古典的背景・文献

  • 『奇穴図譜』では「治腰背強痛、婦人経閉」と記される。
  • 古来より兪穴と並行して取る補助穴として知られる。
  • 清代『医宗金鑑』では「諸痛皆治の背部要穴」として収載。


臨床メモ

  • 「接脊」は背部全体の気血流通を促す“調整穴”。
  • 肩こりから腰痛まで、脊柱ライン全般の治療に活用できる。
  • 背部兪穴と併用すると臓腑調整効果がより明確になる。
  • 温灸を加えると慢性疼痛・冷え症に特に効果的。

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巨闕兪まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:巨闕兪(こけつゆ)
  • 経穴分類:経外奇穴(背部)
  • 英名:Juéquēshū
  • 意味:「巨闕(CV14)」の背部対応点にあたり、心包・心の気血を調える要穴であることから名づけられた。


取穴(位置・取り方)

  • 第4胸椎棘突起下方の陥凹部。
  • 背臥位または伏臥位で、肩をリラックスさせた状態で取穴する。


解剖(近接構造)



東洋医学的作用(要点)

  • 寛胸理気 胸中の気滞を除き、心下のつかえ・胸悶感を改善する。
  • 安神定志 心包経を通じて精神を安定させる。
  • 清心瀉火 心火上炎による不眠・煩躁・口渇を鎮める。
  • 調中下気 機能的な胃脘部の詰まり・膨満を軽減する。


主な適応症

  • 胸痛、心悸、動悸
  • 胸部絞扼感、息切れ
  • 不安、不眠、情動不安定
  • 胃脘痛、食欲不振
  • 肋間神経痛、背部緊張


刺鍼法・施灸法

  • 刺鍼方向: 内方またはやや下方に向けて斜刺。
  • 刺入深度: 約0.5~0.8寸。
  • 施灸: 温灸・知熱灸を1~3壮。冷えを伴う心窩部痛や動悸に良い。
  • 注意: 肺尖部が近いため深刺を避けること。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション



古典的背景・文献

  • 『奇穴図譜』では「治心痛、怔忡、胸悶」と記載。
  • 清代以降、巨闕(CV14)の背部反応点として応用された。
  • 臨床的には心包兪・膈兪の間に取ることが多く、「心包の後兪穴」とも呼ばれる。


臨床メモ

  • 情動性胸部症状や心窩部のつまりに特に有効。
  • 膈兪との連携で「上下の気滞」を解消し、心下満の治療に応用される。
  • 胸椎周囲の圧痛点・硬結として反応が現れやすい部位。
  • 慢性的なストレスで胸が重い患者に、温灸での治療が好結果を得やすい。

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