名称
- 和名:中脘(ちゅうかん)
- 経穴:任脈(CV12)
- 英名:Zhongwan (CV12)
取穴(位置・取り方)
解剖(近接構造)
- 表層:皮膚・皮下組織
- 筋層:腹直筋
- 血管:上腹壁動脈・静脈の枝
- 神経:肋間神経前皮枝
- 深部には胃体・小網など重要臓器が近接するため、過度な深刺に注意。
東洋医学的機能(要点)
臨床応用(胃腸疾患など)
刺鍼法(安全重視)
- 推奨針サイズ:直径0.16–0.20mm、長さ30–50mm(体格による)。
- 刺入方向と深さ:
- 皮膚に対して垂直または軽い斜刺。
- 約0.5–1.2寸(10–25 mm)を目安に。痩せ型は浅め、肥満体型はやや深め。
- 臓器損傷のリスクがあるため、初心者は特に浅刺を基本とする。
- 操作:軽く捻鍼または雀啄で響きを確認。胃部の膨満感が緩むような得気を狙う。
- 保持時間:10–20分(低周波鍼通電を併用する場合もある)。
- 注意点:深刺による胃や大動脈の損傷リスクがあるため、強い圧痛や異常感覚が出たら直ちに抜鍼して評価する。
禁忌・注意
- 妊婦への強刺激は禁忌:特に妊娠初期は流産リスクがあるため注意。
- 腹部の外傷・術後瘢痕・感染部位では刺鍼を避ける。
- 大動脈瘤・胃潰瘍の急性期などは深刺禁止。
- 抗凝固薬内服者は出血・血腫に注意。
臨床のコツ・刺鍼コンビネーション(胃腸症状向け)
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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