太白まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:太白(たいはく)
  • 経穴:足の太陰脾経(SP3)、兪土穴・脾の原穴
  • 英名:Taibai (SP3)


取穴(位置・取り方)

  • 足の内側、第1中足骨の遠位端と近位端の接合部、赤白肉際に取る。
  • 母趾の付け根内側、足舟状骨のやや下方にある圧痛点を探すと分かりやすい。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚・皮下組織。
  • 筋肉:母趾外転筋・短母趾屈筋の付着部。
  • 神経:内側足底神経の枝。
  • 血管:足底動脈の枝。


東洋医学的機能(要点)

  • 補脾益気:脾気虚を改善し、食欲不振・倦怠・下痢に有効。
  • 化湿作用:湿困脾胃による腹満・浮腫・重だるさを改善。
  • 健運作用:脾の運化機能を高め、水湿代謝を調整。
  • 安神作用:脾虚による不眠・健忘にも応用。


臨床応用(消化器・代謝・全身倦怠など)



刺鍼法(安全重視)

  • 刺入方向と深さ:直刺または斜刺で0.3〜0.5寸(約10〜15 mm)。
  • 周囲は筋肉が少ないため、深刺は避ける。
  • 灸法:虚証には温灸が有効。慢性の脾虚体質には知熱灸を推奨。


禁忌・注意

  • 足底に近いため、感染防止に十分配慮する。
  • 糖尿病など末梢循環障害のある場合、灸は慎重に行う。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

0 件のコメント:

コメントを投稿