商丘まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:商丘(しょうきゅう)
  • 経穴:足太陰脾経(SP5)
  • 英名:Shangqiu (SP5)


取穴(位置・取り方)

  • 足関節内側、内果前下方、内果尖と舟状骨結節との間の陥凹部に取る。
  • 内果の前下方で、前脛骨筋腱の後縁を目安に触診すると分かりやすい。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚・皮下組織。
  • 筋肉:前脛骨筋腱、長母趾伸筋腱の近く。
  • 神経・血管:伏在神経、前脛骨動脈・静脈の枝。
  • 深部:距骨・舟状骨関節包。


東洋医学的機能(要点)

  • 健脾化湿:脾の働きを補い、水湿の停滞を除く。
  • 安神作用:精神不安・不眠・抑うつなどに応用。
  • 関節調整:足関節痛や運動障害に用いられる。


臨床応用(例)

  • 消化器症状:腹満、下痢、便秘などに商丘(SP5)。
  • 浮腫:水分代謝障害に対し、陰陵泉(SP9)と組み合わせて用いる。
  • 足関節痛:捻挫や慢性の関節炎に。
  • 精神症状:不眠、不安、抑うつ傾向に商丘(SP5)+印堂(EX-HN3)


刺鍼法(安全重視)

  • 推奨針サイズ:直径0.16~0.25mm、長さ30mm程度。
  • 刺入方向と深さ:
    • 皮膚に対して直刺または斜刺 0.3~0.5寸(約10~15mm)
    • 動脈が近いため深刺は避ける。
  • 保持時間:10~15分。
  • 灸法:冷えや浮腫には知熱灸・温灸が有効。


禁忌・注意

  • 前脛骨動脈や浅在血管に注意し、血管損傷を避ける。
  • 局所炎症・捻挫の急性期は熱感や腫脹が強い場合、施灸は控える。


臨床のコツ・コンビネーション

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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