印堂まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:印堂(いんどう)
  • 経穴:奇穴(EX-HN3)
  • 英名:Yintang (EX-HN3)


取穴(位置・取り方)

  • 両眉頭(攅竹:BL2)の中点に取る。
  • 眉間の中央、鼻根部の少し上の凹みを触知して確認する。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚・皮下組織。
  • 筋層:皺眉筋、前頭筋の一部。
  • 血管:眼窩上動脈・静脈の枝。
  • 神経:眼神経(三叉神経第1枝)の枝、顔面神経の枝。


東洋医学的機能(要点)

  • 鎮静安神:精神安定・不眠・不安に用いる。
  • 頭痛・鼻疾患の調整:鼻閉、蓄膿、花粉症にも有効。
  • 鎮痛・鎮痙:頭痛、前額部痛、痙攣に応用。


臨床応用(例)

  • 不眠・不安症:心神安定のために多用される。
  • 頭痛・めまい:前額部痛、緊張型頭痛など。
  • 鼻炎・鼻閉:慢性副鼻腔炎、花粉症における鼻づまり。
  • てんかん・小児疳症:鎮痙・鎮静目的で使用。


刺鍼法(安全重視)

  • 推奨針サイズ:直径0.12–0.18mm、長さ15–25mm。
  • 刺入方向と深さ(初心者向け):
    • 皮膚に対して水平刺(眉間に沿って下方または上方へ)
    • 深さ 0.3–0.5寸(約5–12mm)
    • 眼窩内に向かわないよう、角度と方向に十分注意。
  • 保持時間:10–20分。
  • 灸:知熱灸・透熱灸を少量用いると鼻閉や鎮静効果を補助。


禁忌・注意

  • 眼球に向けての誤刺に注意。
  • 美容上の腫れや内出血を避けるため、施術後の圧迫止血を十分に行う。
  • 強刺激は頭痛やめまいを誘発することがあるため、基本は軽刺激を推奨。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

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