テーマ
- 感冒・風邪(悪寒・発熱・咳嗽・鼻水・咽頭痛など)
- 対象:風邪の初期段階(外感風寒・風熱)、免疫力が落ちている人
- 主な使用経穴: 列缺(LU7)、 合谷(LI4)、 風池(GB20)、 大椎(GV14)
取穴(位置の確認)
- 列缺(LU7):前腕橈側、手関節横紋の上1.5寸、橈骨茎状突起の上方陥凹部。
- 合谷(LI4):手背、第1・第2中手骨の間、中点のやや橈側。
- 風池(GB20):後頭部、僧帽筋上縁と胸鎖乳突筋外縁の間の陥凹部。
- 大椎(GV14):第7頸椎棘突起下の陥凹部。
施術法(鍼灸の使い分け)
臨床応用と効果
- 風寒型感冒:悪寒・頭痛に対して、列缺(LU7)+合谷(LI4)で発汗解表。
- 風熱型感冒:咽頭痛・発熱に対して、合谷(LI4)+大椎(GV14)で清熱。
- 鼻閉・頭重:風池(GB20)を加えて鼻水・頭痛を改善。
禁忌・注意
- 高熱(39℃以上)や全身状態が悪い場合は医師の診察を優先。
- インフルエンザや新型コロナなどの感染症は医療機関へ。
- 灸は高熱時には避け、悪寒が主体のときに限定して使用。
臨床のコツ・コンビネーション
- 合谷(LI4)+列缺(LU7):感冒の初期に最も基本的な組み合わせ。
- 大椎(GV14)+風池(GB20):発熱・頭痛・項背部のこわばりに。
- 体力低下している人には、足三里(ST36)を補助的に加え、正気を高める。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。
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