テーマ
- 花粉症・鼻炎(鼻閉・くしゃみ・鼻水・鼻痒・流涙など)
- 対象:花粉症、慢性鼻炎、副鼻腔炎に伴う鼻症状
- 主な使用経穴: 迎香(LI20)、 攅竹(BL2)、 印堂(EX-HN3)、 風池(GB20)、 合谷(LI4)
取穴(位置の確認)
- 迎香(LI20):鼻翼外縁中点と鼻唇溝の交点。
- 攅竹(BL2):眉毛内端の陥凹部。
- 印堂(EX-HN3):両眉頭の中央。
- 風池(GB20):後頭部、僧帽筋上縁と胸鎖乳突筋外縁の間の陥凹部。
- 合谷(LI4):手背、第1・第2中手骨の間、中点のやや橈側。
施術法(鍼灸の使い分け)
- 鍼:局所の通鼻を目的に、迎香(LI20)・攅竹(BL2)・印堂(EX-HN3)に浅刺。全身調整として合谷(LI4)を瀉法。
- 灸:慢性鼻炎や体質改善には、風池(GB20)・合谷(LI4)に温灸を追加。
- 頻度:花粉症シーズンは週2〜3回。予防目的では飛散前から施術開始。
臨床応用と効果
- 鼻閉・鼻水:迎香(LI20)+攅竹(BL2)で局所の通鼻作用。
- 鼻痒・くしゃみ:印堂(EX-HN3)+合谷(LI4)で鼻過敏を抑制。
- 慢性鼻炎・副鼻腔炎:風池(GB20)を加えて頭部循環を改善。
- 全身調整:合谷(LI4)を基盤に、発作性症状の緩和と体質改善を両立。
禁忌・注意
- 急性副鼻腔炎で発熱・強い頭痛がある場合は医療機関受診を優先。
- 妊婦には合谷(LI4)の強刺激を避ける。
- 局所刺激は浅刺にとどめ、粘膜損傷を避ける。
臨床のコツ・コンビネーション
- 迎香(LI20)+攅竹(BL2)+印堂(EX-HN3):鼻閉・鼻水に即効性。
- 合谷(LI4)+風池(GB20):免疫調整・全身的アレルギー症状に。
- 症状が強いときは、太陽(EX-HN5)を加えると眼症状(流涙・痒み)にも有効。
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