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- 五兪配穴(原穴・絡穴・兪募配穴)
- 対象:臓腑経絡の虚実調整、急性疾患から慢性疾患まで幅広く応用。
- 主な使用法:
- 原穴配穴: 臓腑の根本的調整、気血を補う。
- 絡穴配穴: 表裏経の調整、急性症状や経絡の不調和に。
- 兪募配穴: 脊柱の背部兪穴と前胸腹部の募穴を組み合わせて内臓疾患を調整。
取穴(位置の確認)
施術法(鍼と灸の使い分け)
- 鍼:
- 原穴:虚証には補法、実証には軽瀉。
- 絡穴:表裏経の調整、痛みや急性症状に有効。
- 兪穴:慢性疾患や臓腑不調に補瀉を選んで使用。
- 灸:
- 原穴:慢性疾患・体質改善。
- 兪募:冷えや虚証に有効、灸で温めて補益。
臨床応用と効果
- 原穴: 各臓腑の虚実を補瀉して根本的に調整。
- 絡穴: 表裏経のバランスを取る(例:太淵(LU9)+偏歴(LI6))。
- 兪募配穴: 背部の兪穴と前面の募穴を同時に使い、臓腑の機能を強力に調整。
- 効果: 慢性消化器疾患、呼吸器疾患、婦人科疾患、ストレス由来の自律神経失調などに適応。
禁忌・注意
- 虚弱者に対しては絡穴の過度な瀉法を避ける。
- 兪穴・募穴は深刺しや強刺激に注意(特に胸部・腹部)。
- 急性期には絡穴を優先、慢性期には兪募を中心に調整。
臨床のコツ・コンビネーション
- 呼吸器疾患: 太淵(LU9)+偏歴(LI6)、肺兪(BL13)+中府(LU1)。
- 消化器疾患: 衝陽(ST42)+豊隆(ST40)、胃兪(BL21)+中脘(CV12)。
- 婦人科疾患: 太谿(KI3)+大鐘(KI4)、腎兪(BL23)+気海(CV6)。
- ストレス・精神症状: 太衝(LR3)+蠡溝(LR5)、肝兪(BL18)+期門(LR14)。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。
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