テーマ
- 五兪穴調整法(Five Shu Points Therapy / 五行療法)
- 対象:臓腑経絡の虚実調整、慢性疾患から急性症状まで幅広く応用。
- 主な使用経穴:
取穴(位置の確認)
- 井穴:手足の爪甲角付近。
- 滎穴:指や足趾の関節部。
- 兪穴:手足のリストや足首付近。
- 経穴:前腕・下腿の要所。
- 合穴:肘窩・膝窩など関節部の陥凹。
施術法(鍼と灸の使い分け)
- 鍼:
- 急性症状(熱証・実証):井穴・滎穴に瀉法。
- 慢性症状(虚証・冷え):兪穴・合穴に補法。
- 経穴:咳嗽、喘息、音声障害などに有効。
- 灸:
- 虚証・冷えが強い場合に兪穴・合穴へ。
- 慢性疾患・体質改善に温灸を併用。
- 使い分け:
- 急性熱病:井穴(清熱・開竅)。
- 炎症・発熱:滎穴(瀉熱・清熱)。
- 慢性疾患・脾胃不和:合穴(調和臓腑)。
- 体質改善:兪穴+合穴を中心に補法と灸。
臨床応用と効果
- 井穴:熱病、昏厥、意識障害、咽喉腫痛。
- 滎穴:発熱、熱感、急性炎症。
- 兪穴:慢性病、関節痛、体質改善。
- 経穴:喘息、咳嗽、音声障害。
- 合穴:内臓疾患、下痢・便秘、逆気、全身調整。
- 効果:五行配当(木火土金水)を用い、虚実・寒熱の調整、自律神経・臓腑調和。
禁忌・注意
- 井穴の強刺激は虚弱者では失神の恐れ。
- 灸は急性熱証に使用を避ける。
- 瀉法・補法の誤用で逆効果となる場合があるため、証に応じて選穴。
臨床のコツ・コンビネーション
- 急性熱病:井穴+滎穴(例:少商(LU11)+魚際(LU10))。
- 消化器疾患:合穴(例:足三里(ST36)、上巨虚(ST37))。
- 呼吸器疾患:経穴+合穴(例:経渠(LU8)+尺沢(LU5))。
- 体質改善:兪穴中心(例:太淵(LU9)、太衝(LR3))。
- 五行療法:母穴補・子穴瀉の原則を応用して、虚実の調整を図る。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。
0 件のコメント:
コメントを投稿