名称
- 和名:経渠(けいきょ)
- 経穴:手の太陰肺経(LU8)、経金穴
- 英名:Jingqu (LU8)
取穴(位置・取り方)
解剖(近接構造)
東洋医学的機能(要点)
臨床応用(呼吸器疾患・咽喉疾患など)
- 急性の咳嗽や咽頭痛には、経渠(LU8)を魚際(LU10)、少商(LU11)とあわせて用い、肺経の熱をさまし呼吸を整えます。
- 慢性気管支炎や喘息には、経渠(LU8)を太淵(LU9)、列缺(LU7)と組み合わせ、宣肺化痰を図ります。
- 前腕や手関節の痛みやしびれには、経渠(LU8)を合谷(LI4)、陽渓(LI5)と併用し、経絡の気血を疏通させます。
刺鍼法(安全重視)
- 推奨針サイズ:直径0.14–0.20mm、長さ25–30mm。
- 刺入方向と深さ:
- 直刺で0.2–0.3寸(約3–7mm)。
- 橈骨動脈を避けてやや外側に浅めに刺入。
- 保持時間:10–15分。急性症状では軽刺激、慢性症状ではやや長め。
- 灸法:冷えを伴う咳嗽や虚証では温灸を加えると効果的。
禁忌・注意
- 橈骨動脈が直下を走行するため深刺を避ける。
- 動脈拍動を避けて外側に刺鍼すること。
- 炎症や高熱時には強い灸刺激を控える。
臨床のコツ・刺鍼コンビネーション
- 急性咳嗽や咽頭痛には、経渠(LU8)を魚際(LU10)、少商(LU11)と併用して肺経の熱を清し、呼吸を楽にします。
- 喘息や慢性呼吸器疾患には、経渠(LU8)を太淵(LU9)、列缺(LU7)と組み合わせ、宣肺化痰・補益作用を高めます。
- 手関節痛や橈側のしびれには、経渠(LU8)を合谷(LI4)、陽渓(LI5)とあわせ、局所循環を改善して痛みを緩和します。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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