名称
- 和名:上巨虚(じょうこきょ)
- 経穴:足の陽明胃経(ST37)
- 英名:Shangjuxu (ST37)
取穴(位置・取り方)
解剖(近接構造)
- 表層:皮膚・皮下組織。
- 筋肉:前脛骨筋。
- 血管:前脛骨動脈・静脈。
- 神経:深腓骨神経。
東洋医学的機能(要点)
- 大腸の下合穴:大腸の機能を整え、便通異常に効果。
- 通腸・止瀉:下痢・便秘・腹痛に応用。
- 活血化瘀:下肢の血流を改善し、冷えやしびれに有効。
臨床応用(例)
- 消化器症状:下痢、便秘、腹痛、腸炎、痔疾患。
- 泌尿器症状:排尿困難、膀胱炎などに応用されることもある。
- 下肢症状:膝痛、下肢の冷えやしびれ。
- 全身調整:腸の働きを整え、免疫機能にも良い影響。
刺鍼法(安全重視)
- 推奨針サイズ:直径0.20~0.25mm、長さ40mm程度。
- 刺入方向と深さ:
- 直刺 1.0~1.5寸(約25~40mm)。
- 深鍼の際は前脛骨動脈に注意。
- 保持時間:10~20分程度。
- 灸法:慢性下痢や虚証体質には温灸が有効。
禁忌・注意
- 深刺し過ぎると血管・神経を損傷する恐れがあるため注意。
- 急性の炎症性腸疾患では、強い刺激を避ける。
臨床のコツ・コンビネーション
- 下痢:上巨虚(ST37)+天枢(ST25)+陰陵泉(SP9)。
- 便秘:上巨虚(ST37)+曲池(LI11)+合谷(LI4)。
- 腹痛:上巨虚(ST37)+中脘(CV12)+足三里(ST36)。
- 下肢の冷え・しびれ:上巨虚(ST37)+足三里(ST36)+解谿(ST41)。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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