名称
- 和名:僕参(ぼくしん)
- 経穴:足の太陽膀胱経(BL61)
- 英名:Pucan (BL61)
取穴(位置・取り方)
- 外果(外くるぶし)の後下方、外果の下縁と踵骨の間の陥凹に取る。
- 申脈(BL62)のすぐ後方、立位で探ると分かりやすい。
解剖(近接構造)
- 表層:皮膚、皮下組織。
- 筋肉・腱:長腓骨筋腱、短腓骨筋腱の走行部に近い。
- 神経:腓骨神経浅枝、外側足背皮神経。
- 血管:外果後動脈枝、足背静脈網。
東洋医学的作用(要点)
- 疎風清熱:風邪や外邪による頭痛・項強に応用。
- 通絡止痛:下肢の疼痛、坐骨神経痛、足関節痛を緩和。
- 清頭明目:頭部・目の症状を和らげる。
主な適応
- 頭痛、めまい。
- 項部強直(首のこわばり)。
- 坐骨神経痛、下肢痛。
- 足関節周囲の疼痛・腫脹。
- 眼精疲労、視力減退。
刺鍼(実践上の注意)
- 刺入方向:直刺または斜刺。
- 刺入深さ:0.3〜0.5寸(約10〜15mm)。
- 灸法:知熱灸・温灸いずれも可能で、足関節の冷えや疼痛に良い。
- 注意点:表層に血管・神経が多いため、過度な刺激は避ける。
臨床のコツ・刺鍼コンビネーション
- 僕参(BL61)は足関節部に位置し、下肢や腰の症状に幅広く応用されます。また「清頭明目」の効能を持つため頭部症状にも用いられます。
- 足関節痛・捻挫:申脈(BL62)、崑崙(BL60)、丘墟(GB40)と組み合わせる。
- 坐骨神経痛・下肢痛:承山(BL57)、殷門(BL37)、環跳(GB30)と併用。
- 頭痛・項強:風池(GB20)、天柱(BL10)、列缺(LU7)と組み合わせる。
- 眼精疲労・視力減退:睛明(BL1)、攅竹(BL2)、太陽(EX-HN5)とあわせて施術。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。
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