横骨まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:横骨(おうこつ)
  • 経穴:足の少陰腎経(KI11)
  • 英名:Henggu (KI11)


取穴(位置・取り方)

  • 恥骨結合上縁の高さで、前正中線(任脈)から0.5寸外方に取る。
  • 恥骨結合のすぐ外側で触知しやすい。
  • 任脈の曲骨(CV2)の外方0.5寸に相当。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋肉:恥骨筋、腹直筋の下部付着部。
  • 神経:腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経の枝。
  • 血管:下腹壁動脈・静脈の枝。


東洋医学的作用(要点)

  • 補腎益精:腎の働きを助け、生殖機能を調整する。
  • 利尿通淋:下焦の湿熱をさばき、小便不利や淋証に効果。
  • 調経止帯:月経異常や帯下に応用。


主な適応

  • 泌尿器疾患(頻尿、排尿困難、尿閉、膀胱炎、淋疾)。
  • 婦人科疾患(不妊症、月経不順、月経困難、帯下)。
  • 下腹部痛、陰部痛。
  • 男性の生殖器疾患(精巣炎、インポテンツなど)。


刺鍼(実践上の注意)

  • 刺入方向:平刺または軽く下方へ斜刺。
  • 刺入深さ:0.5〜1寸(約15〜25mm)。
  • 灸法:温灸・知熱灸が有効。冷え性や婦人科疾患に応用。
  • 注意点:膀胱・腹腔内臓器が近いため、過深刺は避けること。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション


※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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