胞肓まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:胞肓(ほうこう)
  • 経穴:足の太陽膀胱経(BL53)
  • 英名:Baohuang (BL53)


取穴(位置・取り方)

  • 第2仙骨孔の高さで、後正中線から外方3寸に取る。
  • 膀胱兪(BL28)の外方に位置し、次髎(BL32)とほぼ同じ高さ。
  • 骨盤外側部の陥凹を探るとわかりやすい。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋肉:大殿筋、梨状筋。
  • 神経:上殿神経枝、仙骨神経叢。
  • 血管:上殿動脈枝。


東洋医学的作用(要点)

  • 調理膀胱:膀胱機能を整え、排尿障害を改善する。
  • 補腎助陽:腎気を補い、生殖機能や泌尿器症状に応用される。
  • 理気止痛:腰臀部の疼痛や下腹部の張りに有効とされる。


主な適応

  • 腰痛、腰臀部の鈍痛。
  • 排尿困難、頻尿、遺尿。
  • 生殖機能低下(陽痿・遺精・不妊)。
  • 下腹部膨満感、婦人科系疾患(子宮疾患・月経不調)。


刺鍼(実践上の注意)

  • 刺入方向:やや内方に斜刺または平刺。
  • 刺入深さ:0.8〜1.2寸(約20〜30mm)。
  • 灸法:温灸・知熱灸ともに有効で、特に腎虚や冷えを伴う症状に適する。
  • 注意点:深刺で仙骨孔や神経に影響を与えぬよう配慮する。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション


※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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