名称
- 和名:肓門(こうもん)
- 経穴:足の太陽膀胱経(BL51)
- 英名:Huangmen (BL51)
取穴(位置・取り方)
解剖(近接構造)
- 表層:皮膚、皮下組織。
- 筋肉:広背筋、脊柱起立筋。
- 神経:腰神経後枝。
- 血管:腰動脈背枝。
東洋医学的作用(要点)
- 補腎益精:腎気を補い、腰痛や生殖機能低下に有効。
- 調理三焦:三焦の気化を助け、水分代謝を改善。
- 強腰健脊:腰背部の力を補い、腰痛や下肢のだるさを軽減。
主な適応
- 腰痛、腰のだるさ。
- 生殖機能低下(遺精・陽痿・不妊)。
- 頻尿・排尿困難など泌尿器疾患。
- 下痢、腹部膨満、水腫。
刺鍼(実践上の注意)
- 刺入方向:内方斜刺。
- 刺入深さ:0.5〜0.8寸(約10〜20mm)。
- 灸法:温灸が有効。特に腎虚による腰痛や頻尿に適応。
- 注意点:深刺は腎臓に影響するため、必ず安全範囲で行う。
臨床のコツ・刺鍼コンビネーション
- 肓門(BL51)は腎兪(BL23)・志室(BL52)と近接し、腎気を補う重要な補助穴です。腎虚に伴う腰背部のだるさや排尿障害に特に有効です。
- 腰痛・腰背部のこわばり:腎兪(BL23)、大腸兪(BL25)、委中(BL40)と併用。
- 泌尿器疾患(頻尿・排尿困難):膀胱兪(BL28)、中極(CV3)と併用。
- 性機能低下・生殖不調:命門(GV4)、関元(CV4)、太谿(KI3)と組み合わせて腎精を補う。
- 水腫・浮腫:三焦兪(BL22)、脾兪(BL20)、陰陵泉(SP9)と併用して水分代謝を促進。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。
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