臨床テーマまとめ(全身調整:背部兪穴療法)

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取穴(位置の確認)



施術法(鍼と灸の使い分け)

    • 直刺0.5〜1寸。背部筋緊張が強い場合は斜刺。
    • 配穴は2〜4穴程度に絞り、過剰刺激を避ける。
    • 虚証・冷えが強い場合に各兪穴へ温灸。
    • 腎兪・脾兪には補法としての灸が有効。
  • 使い分け
    • 急性疾患や実証症状:鍼で瀉法中心。
    • 慢性疾患や虚証傾向:灸を多用し補益。


臨床応用と効果

  • 肺兪:咳嗽、喘息、感冒、呼吸器調整。
  • 心兪:不眠、動悸、精神不安、自律神経失調。
  • 肝兪:肝気鬱結、目の疲れ、月経不調、ストレス性症状。
  • 脾兪:消化不良、倦怠感、浮腫、慢性下痢。
  • 腎兪:腰痛、冷え、頻尿、不妊症、慢性疲労。
  • 効果全般:臓腑機能調整、気血水バランスの改善、全身調和。


禁忌・注意

  • 脊柱側弯や変形がある場合は位置確認を慎重に。
  • 痩せ型・高齢者では刺入深度に注意し、臓器損傷を避ける。
  • 過度の施灸による水疱や熱感に注意。


臨床のコツ・コンビネーション

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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