名称
- 和名:顱息(ろそく)
- 経穴:手の少陽三焦経(TE19)
- 英名:Luxi (TE19)
取穴(位置・取り方)
解剖(近接構造)
- 表層:皮膚・皮下組織。
- 筋肉:側頭筋、後耳筋。
- 神経:耳介後神経、顔面神経の枝。
- 血管:後耳介動脈・静脈。
東洋医学的作用(要点)
- 清熱疏風:頭部の風邪・熱症を除去。
- 安神止痙:小児の驚風や痙攣を抑える。
- 利耳開竅:耳鳴・耳痛・難聴を改善する。
主な適応
- 頭痛(特に偏頭痛)。
- 耳鳴・耳聾。
- 小児のけいれん・驚風。
- 不眠・精神不安。
刺鍼(実践上の注意)
- 刺入方向:頭皮に沿って斜刺。
- 刺入深さ:0.3〜0.5寸(約10〜15mm)。
- 注意点:頭皮部位のため、浅刺で十分な得気を得ることを重視。
- 灸法:頭痛や耳鳴には温灸も応用可。
臨床のコツ・刺鍼コンビネーション
- 顱息(TE19)は頭痛・耳症状・精神神経症状に用いられる要穴です。
- 頭痛(偏頭痛):顱息(TE19)+通天(BL7)+太陽(経外奇穴)。
- 耳鳴・耳聾:顱息(TE19)+翳風(TE17)+聴会(GB2)。
- 小児の驚風・けいれん:顱息(TE19)+百会(GV20)+風池(GB20)。
- 不眠・精神不安:顱息(TE19)+神庭(GV24)+安眠(経外奇穴)。
- 特に耳疾患と頭痛の併発に有効で、瘈脈(TE18)・角孫(TE20)との組み合わせが臨床的に多用されます。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

0 件のコメント:
コメントを投稿