名称
- 和名:聴会(ちょうえ)
- 経穴:足の少陽胆経(GB2)
- 英名:Tinghui (GB2)
取穴(位置・取り方)
解剖(近接構造)
- 表層:皮膚、皮下組織。
- 筋肉:咬筋、側頭筋腱。
- 神経:顔面神経の分枝、耳介側頭神経(下顎神経の枝)。
- 血管:浅側頭動脈の枝。
東洋医学的機能(古典的記載)
- 耳を調整する:耳鳴、難聴、耳閉塞感に対して用いられた。
- 顎関節を調える:下顎関節の不調に関連して応用された。
- 経気の疏通:胆経が耳を経由する経路にあるため、局所の気血を通じさせる作用があるとされた。
古典的応用例
- 耳疾患:耳鳴、難聴、中耳炎。
- 顎関節疾患:開口障害、咀嚼痛。
- 顔面部の痛み:偏頭痛、顔面痛。
- めまい:耳の症状を伴う眩暈。
刺鍼法(古典的記載・参考)
- 刺入方向:直刺またはやや後上方に斜刺。
- 刺入深度:0.5〜1.0寸。
- 注意点:口を開けた状態で取穴するが、刺鍼時には深刺を避けること。顎関節や耳腔に影響を与えないように注意する。
- 灸法:耳疾患に灸が応用された記載があるが、熱感に注意する必要がある。
※本まとめは古典的記載をもとにした教育的資料です。実際の施術は必ず有資格者の判断のもとで行ってください。
禁忌・注意
- 顎関節突起に近いため、強刺・深刺は避ける。
- 耳部炎症や外傷がある場合は控える。
- 清潔保持を徹底すること。
臨床のコツ・組み合わせ(古典的視点)
- 耳疾患:聴宮(SI19)、耳門(TE21)と並用し、「耳の三要穴」として用いられた。
- 顎関節症:頬車(ST6)、下関(ST7)と組み合わせて顎関節周囲を調整。
- 耳鳴・難聴+全身症状:太谿(KI3)、風池(GB20)と組み合わせて腎精・肝胆経の調整を図る。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。
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