二間まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:二間(じかん)
  • 経穴:手の陽明大腸経(LI2)、滎穴
  • 英名:Erjian (LI2)


取穴(位置・取り方)

  • 示指の橈側、MP関節前方の陥凹部に取る。
  • 軽く指を曲げると関節の前面にくぼみができ、そこが取穴部位。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚・皮下組織。
  • 筋肉:第一背側骨間筋の起始部。
  • 神経・血管:橈側指神経、橈側指動脈。


東洋医学的機能(要点)

  • 清熱瀉火:大腸経の熱を取り去り、咽喉や歯の炎症に効果的。
  • 利咽通竅:喉の腫脹や痛みに応用。
  • 調腸止瀉:下痢や腹痛に対応。


臨床応用(頭頸部症状・消化器疾患)



刺鍼法(安全重視)

  • 刺入方向と深さ:直刺または斜刺で0.2–0.3寸(約3–7mm)。
  • 瀉法:炎症や実熱症状には雀啄や瀉法を用いる。
  • 灸法:知熱灸を1~3壮。慢性下痢や冷えを伴う場合に適応。


禁忌・注意

  • 関節部位のため深刺は避ける。
  • 炎症や感染がある場合は直接灸を控える。
  • 過度の瀉法は気血を損なう恐れがあるため注意。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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