三間まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:三間(さんかん)
  • 経穴:手の陽明大腸経(LI3)、兪穴
  • 英名:Sanjian (LI3)


取穴(位置・取り方)

  • 手背、第2中手骨の橈側、MP関節後方の陥凹部に取る。
  • 握りこぶしをつくると、第2中手指節関節の後ろにくぼみができ、そこが取穴部位。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚・皮下組織。
  • 筋肉:第一背側骨間筋の上。
  • 神経・血管:橈側指神経、橈側指動脈が走行。


東洋医学的機能(要点)

  • 清熱瀉火:大腸経の実熱を鎮め、咽喉・歯・頭目の熱症状に。
  • 通絡止痛:手指や肘関節の痛み・痺れに応用。
  • 和腸止瀉:下痢や腹痛を改善。


臨床応用(歯痛・咽喉炎・関節痛など)



刺鍼法(安全重視)

  • 刺入方向と深さ:直刺または斜刺で0.3–0.5寸(約7–12mm)。
  • 瀉法:炎症や実熱症状には雀啄や瀉法が適応。
  • 灸法:知熱灸を1~3壮。消化器症状や冷えを伴う場合に有効。


禁忌・注意

  • 関節付近のため深刺は避ける。
  • 急性炎症部位では直接灸を控える。
  • 虚証では過度な瀉法を避ける。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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