名称
- 和名:外丘(がいきゅう)
- 経穴:足の少陽胆経(GB36)、郄穴
- 英名:Waiqiu (GB36)
取穴(位置・取り方)
- 下腿外側、腓骨の前縁、外果尖の上方7寸に取る。
- 陽陵泉(GB34)と外果尖を結ぶ線上で、陽陵泉から3寸上に位置する。
解剖(近接構造)
- 表層:皮膚、皮下組織。
- 筋肉:長趾伸筋、前脛骨筋。
- 神経:浅腓骨神経の枝。
- 血管:前脛骨動脈の枝。
東洋医学的機能(要点・古典的記載)
- 瀉火止痛:胆経に生じた熱や痛みに対応する目的で用いられた。
- 安神作用:精神不安や痙攣症状に対して調整を図るために応用された。
- 通経活絡:経絡上の痺れや拘攣に選穴された。
古典的応用例
- 頭痛:特に偏頭痛や片側頭痛に応用された。
- 狂躁・癲癇様症状:精神神経系の興奮に対して鎮静を図る目的で選穴された。
- 下肢の痺れ・麻木:経絡の通りを良くする目的で用いられた。
- 胸脇痛:胆経の疏泄失調に関連する症状に対して選ばれることがあった。
刺鍼法(古典的記載・参考)
- 刺入方法:直刺 0.5〜1寸。
- 古典的記載:急性の痛みや精神症状に対する応急的な選穴とされる。
- 灸法:慢性の下肢の痺れや疼痛に施灸されることもあった。
※本記事は古典文献を基にした教育的まとめであり、現代医療の効果を保証するものではありません。実際の施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。
禁忌・注意(参考)
- 血管や神経が比較的浅く走行する部位のため、深刺を避ける。
- 急性症状への応用が多いが、体力が低下している場合は刺激を控える。
臨床のコツ・組み合わせ(古典的視点)
- 外丘(GB36)は胆経の郄穴であり、急性の痛みや精神症状に重視された。
- 偏頭痛:風池(GB20)、合谷(LI4)と併用して調整を図る。
- 精神不安・痙攣様症状:神門(HT7)、内関(PC6)とあわせて安神を意識。
- 下肢痺れ・麻木:足三里(ST36)、陽陵泉(GB34)と組み合わせることで補完された。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。
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