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取穴(位置の確認)
- 中極(CV3):臍中央から下方4寸。
- 関元(CV4):臍中央から下方3寸。
- 腎兪(BL23):第2腰椎棘突起下縁の外方1.5寸。腎を補い、頻尿・夜間尿の基本穴。
- 膀胱兪(BL28):第2後仙骨孔の高さで正中線から外方1.5寸。膀胱の兪穴で、排尿障害に直接作用。
- 三陰交(SP6):内果の最突出部から上方に3寸、脛骨内縁の後方陥凹部。
施術法(鍼灸の使い分け)
- 鍼:中極・関元・腎兪・膀胱兪に補法で刺鍼。気虚・腎虚による頻尿に有効。
- 灸:関元・腎兪・三陰交に温灸。冷えを伴うタイプに適する。
- 頻度:週2〜3回、慢性例では継続施術が望ましい。
臨床応用と効果
- 夜間頻尿:腎虚タイプに腎兪(BL23)・関元(CV4)を補う。
- 過活動膀胱:中極(CV3)・膀胱兪(BL28)で膀胱の気化を整える。
- 冷えによる頻尿:三陰交(SP6)・太谿(KI3)の温灸で腎陽を補う。
禁忌・注意
- 急性膀胱炎など感染症がある場合はまず西洋医学的治療を優先。
- 悪性腫瘍や神経因性膀胱が疑われる場合は必ず医師の診察を受ける。
- 高齢者は刺激量を控えめにし、灸は火傷に注意。
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