テーマ
- 冷え(手足の冷え、下半身の冷え、全身倦怠を伴う冷え症)
- 対象:女性(特に月経不順・更年期)、高齢者、虚弱体質の冷え
- 主な使用経穴: 関元(CV4)、 気海(CV6)、 腎兪(BL23)、 太谿(KI3)、 三陰交(SP6)
取穴(位置の確認)
- 関元(CV4):臍中央から下方3寸。
- 気海(CV6):臍中央から下方1.5寸。
- 腎兪(BL23):第2腰椎棘突起下縁の外方1.5寸。
- 太谿(KI3):内果後方、アキレス腱の前の陥凹部。
- 三陰交(SP6):内果の最突出部から上方に3寸、脛骨内縁の後方陥凹部。
施術法(鍼灸の使い分け)
臨床応用と効果
- 下半身の冷え:関元(CV4)・気海(CV6)の灸で温煦作用を高める。
- 全身の冷え・虚弱:腎兪(BL23)・太谿(KI3)で腎陽を補う。
- 婦人科系の冷え:三陰交(SP6)を加えて月経不順・不妊・更年期症状に対応。
禁忌・注意
- 急性炎症性疾患(発熱・感染)には使用しない。
- 糖尿病や循環障害による末梢冷感は鑑別が必要。
- 灸痕灸は避け、温灸・棒灸を安全に用いる。
- 妊娠中は下腹部への強刺激は避け、医師と連携する。
0 件のコメント:
コメントを投稿