テーマ
- 眼精疲労・ドライアイ(目の疲れ・かすみ・乾燥感・充血)
- 対象:デスクワーク・スマートフォン使用過多、老眼傾向、涙液分泌低下
- 主な使用経穴: 睛明(BL1)、 攅竹(BL2)、 風池(GB20)、 合谷(LI4)、 足三里(ST36)、 太衝(LR3)、 太陽(EX-HN5)
取穴(位置の確認)
- 睛明(BL1):目頭と鼻根部の間、眼窩内側の陥凹部。
- 攅竹(BL2):眉頭内側の陥凹部。
- 風池(GB20):後頭部、胸鎖乳突筋と僧帽筋の上縁間の陥凹部。
- 合谷(LI4):手背、第1・第2中手骨の間の陥凹部。
- 足三里(ST36):膝蓋骨外側下縁から下方3寸、脛骨前縁の外方1横指。
- 太衝(LR3):足背、第1・第2中足骨間の陥凹部。
- 太陽(EX-HN5):眉梢と外眼角の中点から後方約1寸の陥凹部。
施術法(鍼灸の使い分け)
- 鍼: 局所では 睛明(BL1)、 攅竹(BL2)、 太陽(EX-HN5)を軽刺激。 全身調整には 合谷(LI4)、 太衝(LR3)を加える。
- 灸: 目の乾燥・倦怠感には 足三里(ST36)や 合谷(LI4)に温灸を行う。
- 頻度:週1〜2回、慢性的な眼精疲労では長期的な継続が望ましい。
臨床応用と効果
- 眼精疲労・かすみ目: 攅竹(BL2)+太陽(EX-HN5)で局所血流を改善。
- ドライアイ・乾燥感: 合谷(LI4)+ 足三里(ST36)で津液の生成を助ける。
- 充血・目の熱感: 風池(GB20)+ 太衝(LR3)で肝火上炎を鎮める。
- 全身疲労を伴う目の不調: 足三里(ST36)+ 合谷(LI4)で気血を補う。
禁忌・注意
- 目の急性炎症(結膜炎・角膜炎)は局所刺激を避ける。
- 強い視力低下・眼痛がある場合は眼科受診を優先する。
- 睛明(BL1)は深刺・強刺激を避け、熟練者が行う。
臨床のコツ・コンビネーション
- 攅竹(BL2)+太陽(EX-HN5):眼精疲労の局所処置。
- 合谷(LI4)+太衝(LR3):肝気鬱結による目の充血やストレス性眼精疲労に。
- 足三里(ST36)+風池(GB20):全身疲労や頸肩こりを伴う眼精疲労に。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。
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