臨床テーマまとめ(月経痛)
テーマ
取穴(位置の確認)
施術法(鍼と灸の使い分け)
- 鍼:
- 三陰交:直刺0.5〜1寸。婦人科全般の要穴。
- 太衝:直刺0.5〜0.8寸。肝気鬱結を調整。
- 中極・気海・関元:直刺0.5〜1寸。下腹部痛、血流促進。
- 灸:
- 三陰交:温灸で冷え・血行不良を改善。
- 中極・関元:温灸や知熱灸で下腹部を温め、瘀血や冷え性月経痛に。
- 太衝:補助的に温灸で肝鬱を和らげる。
- 使い分け:
- 冷えや虚証が強い場合:灸を多用し、下腹部を温める。
- 刺すような急性の痛み:鍼で鎮痛・血流促進を図る。
- 慢性的な体質改善:鍼と灸を併用し、周期を通じた施術を行う。
臨床応用と効果
- 三陰交:婦人科疾患の要穴。冷え・瘀血による痛みに広く適応。
- 太衝:精神的ストレスを背景とした月経痛、イライラ・抑うつ傾向に。
- 中極・気海・関元:下腹部痛、冷え、無月経、不妊症にも応用。
- 効果:鎮痛、血行促進、自律神経調整、ホルモンバランスの改善補助。
禁忌・注意
- 妊娠中の三陰交・太衝は原則禁忌(流産リスク)。
- 強刺激は出血やめまいのリスクあり。体調に合わせて調整。
- 過度の施灸は皮膚刺激や水疱に注意。
臨床のコツ・コンビネーション
- 三陰交+関元+気海:冷え性や虚弱体質の月経痛に。
- 太衝+三陰交:肝鬱気滞型の月経痛(精神的ストレスが背景)に。
- 中極+三陰交+温灸:寒冷刺激で悪化するタイプに。
- 百会+神門:精神的不安や不眠を伴う月経痛に補助的に加える。
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