臨床テーマまとめ(腰痛)

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取穴(位置の確認)



施術法(鍼と灸の使い分け)

    • 腎兪・大腸兪:直刺0.5〜1寸。腰部の中心穴。
    • 委中:直刺0.5〜1寸。腰背部痛の鎮痛に広く使う。
    • 志室:直刺0.5〜1寸。腎兪と併用して慢性腰痛に。
    • 腰陽関:直刺0.5〜1寸。腰部正中の強い痛みに。
    • 腎兪・志室:温灸で腎虚型や冷えの腰痛に有効。
    • 大腸兪:温灸で慢性腰痛や便秘を伴う腰痛に。
    • 腰部正中穴(腰陽関):知熱灸で血行促進。
  • 使い分け
    • 急性腰痛(ぎっくり腰):鍼で鎮痛と筋緊張の緩和。
    • 慢性腰痛・冷えを伴う:灸で温める施術を併用。
    • 体質改善:鍼+灸で腎兪・志室を定期的に刺激。


臨床応用と効果

  • 腎兪・志室:腎虚型の腰痛(冷え・倦怠感を伴う)に有効。
  • 大腸兪:腰痛と便秘や下腹部症状が関連するときに使用。
  • 腰陽関:正中部の急性腰痛や椎間関節性腰痛に適応。
  • 委中:腰背部痛の代表的な遠隔穴、急性痛にも慢性痛にも使用。
  • 足三里:全身調整・気血補充、慢性腰痛の体質改善に。
  • 効果:鎮痛、血流促進、筋緊張緩和、自律神経調整。


禁忌・注意

  • 強い急性腰痛の場合は過度の深刺に注意。
  • 妊娠中は腰部・骨盤周囲の刺激は慎重に行う。
  • 炎症性腰痛(感染・腫瘍など)が疑われる場合は施術せず医療機関へ。


臨床のコツ・コンビネーション

  • 腎兪志室委中:腰全体の慢性痛に。
  • 大腸兪腰陽関:椎間関節性の局所痛に。
  • 足三里腎兪:体質改善、疲労や虚証を伴う腰痛に。
  • 鍼+温灸:急性期は鍼で鎮痛、慢性期は温灸で温めて回復を促進。

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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