臨床テーマまとめ(頭痛)
テーマ
取穴(位置の確認)
施術法(鍼と灸の使い分け)
- 鍼:
- 百会:直刺0.3〜0.5寸。精神安定や全身調整。
- 風池:斜め下方に0.5〜1寸刺入。後頭部痛や緊張性頭痛に。
- 太衝:直刺0.5〜0.8寸。肝気を鎮め、偏頭痛・ストレス性頭痛に。
- 合谷:直刺0.5〜1寸。前頭部痛、歯痛、緊張性頭痛に。
- 灸:
- 百会:温灸で精神安定、慢性頭痛に。
- 風池:温灸で血流改善。冷えや寒邪が関与する頭痛に。
- 太衝:お灸よりも鍼が主体だが、冷え性の場合は温灸を補助的に。
- 合谷:知熱灸で鎮痛。眼精疲労を伴う頭痛に。
- 使い分け:
- 急性期(強い頭痛):鍼で鎮痛・気血の流れを改善。
- 慢性頭痛・体質改善:お灸で血行促進・自律神経調整。
- 偏頭痛:太衝+合谷で鎮痛、百会で安定。
- 緊張型頭痛:風池+肩井で局所緩和、合谷で全身調整。
臨床応用と効果
- 百会:精神的緊張の緩和、めまい・自律神経症状の改善。
- 風池:後頭部痛・眼精疲労を伴う頭痛に有効。
- 太衝:偏頭痛、ストレス性頭痛、月経関連の頭痛に。
- 合谷:前頭部・顔面痛、緊張型頭痛、急性頭痛に。
- 効果:鎮痛、筋緊張緩和、血行改善、自律神経調整。
禁忌・注意
- 百会:極端な強刺激は避ける(めまい・悪心の誘発に注意)。
- 風池:深刺による延髄損傷に注意。
- 妊婦への合谷・太衝の使用は原則禁忌(陣痛促進作用)。
臨床のコツ・コンビネーション
- 百会+風池:緊張型頭痛や精神的ストレス性の頭痛に。
- 太衝+合谷(四関穴):偏頭痛、ストレス関連頭痛に。
- 風池+肩井+合谷:肩こりを伴う頭痛に。
- 鍼+灸の使い分け:急性痛は鍼で即効性を狙い、慢性化・冷え体質には灸を加えると効果的。
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