臨床テーマまとめ（肩こり）

テーマ

• 肩こり（Shoulder Stiffness）
• 対象：僧帽筋・肩甲挙筋などの筋緊張、ストレス性肩こり、頭痛や目の疲れを伴う肩こり
• 主な使用経穴：肩井（GB21）、風池（GB20）、合谷（LI4）

取穴（位置の確認）

• 肩井（GB21）：肩上部、胸鎖乳突筋と僧帽筋の中点。
• 風池（GB20）：後頭骨下縁、胸鎖乳突筋と僧帽筋の間の陥凹部。
• 合谷（LI4）：手背、第1・第2中手骨の間の中点。

施術法（基本手順）

• 鍼：
  • 肩井：直刺0.5〜1寸（深刺は肺尖部に注意）。
  • 風池：斜め下方に0.5〜1寸刺入。
  • 合谷：直刺0.5〜1寸。
• 灸：肩井・風池に温灸を行うと血行改善が期待できる。
• 頻度：週1〜2回、症状が強い場合は隔日施術も可。

臨床応用と効果

• 肩井：肩こりの基本穴。局所の血流改善、筋緊張の緩和。
• 風池：肩こりに伴う頭痛・眼精疲労・めまいの改善。
• 合谷：全身調整。頭痛やストレス性の肩こりに有効。
• 効果：肩こりの改善、頭痛・眼精疲労の緩和、リラクゼーション効果。

禁忌・注意

• 肩井の深刺は気胸の危険があるため要注意。
• 風池は深刺しすぎると延髄近くに達する恐れがあり、慎重に施術。
• 高血圧の急性発作、動脈硬化が強い場合は強刺激を避ける。

臨床のコツ・コンビネーション

• 肩井＋風池：局所の肩こり・頭痛・眼精疲労に。
• 肩井＋合谷：全身調整を兼ねて、慢性肩こりに有効。
• 風池＋合谷：ストレス性の肩こり・偏頭痛に。
• 生活指導：デスクワーク中の姿勢改善、ストレッチ・温熱療法を併用。

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。