テーマ
- 胃腸障害(Gastrointestinal Disorders)
- 対象:胃痛、胃もたれ、消化不良、下痢・便秘、食欲不振など
- 主な使用経穴:中脘(CV12)、足三里(ST36)、天枢(ST25)、三陰交(SP6)
取穴(位置の確認)
- 中脘(CV12):臍中央と胸骨下端(剣状突起)を結んだ線の中点。
- 足三里(ST36):膝蓋骨外側下縁と脛骨外縁を結ぶ線上、膝蓋骨下から3寸。
- 天枢(ST25):臍の両外側、各2寸。
- 三陰交(SP6):内果上縁から3寸上、脛骨内縁後方の陥凹部。
施術法(基本手順)
- 鍼:中脘・天枢は直刺0.5〜1寸、足三里・三陰交は直刺0.5〜1.5寸。
- 灸:中脘・足三里に温灸を行うと消化機能改善に有効。
- 頻度:急性症状は毎日または隔日、慢性症状は週1〜2回で2〜3ヶ月継続。
臨床応用と効果
- 中脘:胃の機能を調整し、胃痛・食欲不振・胃もたれに有効。
- 足三里:胃腸を強壮し、慢性胃腸虚弱や下痢・便秘に有効。
- 天枢:大腸の機能を整え、便秘や下痢の調整に用いる。
- 三陰交:脾胃を補い、消化吸収を改善し、全身倦怠感も緩和。
- 効果:胃腸運動改善、消化吸収促進、胃腸の痛みや不快感の軽減。
禁忌・注意
- 急性の激しい腹痛(虫垂炎・腹膜炎など)が疑われる場合は直ちに医療機関へ。
- 重度の消化性潰瘍や腸閉塞では刺鍼禁忌。
- 妊婦では天枢・三陰交の深刺や強刺激を避ける。
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