臂臑まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:臂臑(ひじゅ)
  • 経穴:手の陽明大腸経(LI14)
  • 英名:Binao (LI14)


取穴(位置・取り方)

  • 上腕外側、三角筋停止部の下方、上腕骨外側縁の前方に取る。
  • 曲池(LI11)肩髃(LI15)を結ぶ線上で、肩髃の下2寸に位置する。
  • 患者に腕を軽く挙上させると筋肉が浮き出て取りやすい。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋肉:三角筋下部、上腕筋、外側広筋の上部。
  • 神経:筋皮神経、橈骨神経の枝。
  • 血管:上腕動脈の枝、橈側側副動脈。


東洋医学的機能(要点・古典的記載)

  • 経絡の気血を通じる:上腕から肩への気血の滞りを調えるとされる。
  • 筋肉・関節を和する:肩や腕の拘縮、挙上困難に用いられた。
  • 明目作用:一部古典では目の疾患にも関連づけられている。


古典的応用例

  • 肩関節疾患:五十肩、挙上困難、肩痛。
  • 上腕の運動障害:筋肉のこわばり、麻痺。
  • 眼科疾患:古典的には視力低下や眼のかすみに応用されたとされる。
  • 半身不随:脳卒中後の片麻痺に対する補助的応用の記載がある。


刺鍼法(古典的記載・参考)

  • 刺入方向:直刺または斜刺。
  • 刺入深度:0.8〜1.5寸程度。
  • 注意点:深刺により神経や血管を損傷しないよう注意する。

※本まとめは古典的記載に基づく教育的内容です。実際の施術は必ず有資格者の指導のもと行ってください。



禁忌・注意

  • 強刺激により神経痛様の反応が出ることがあるため、刺激量を控えめにする。
  • 局所に炎症や外傷がある場合は避ける。


臨床のコツ・組み合わせ(古典的視点)

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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