名称
- 和名:光明(こうめい)
- 経穴:足の少陽胆経(GB37)、絡穴
- 英名:Guangming (GB37)
取穴(位置・取り方)
- 下腿外側、外果尖の上方5寸、前脛骨筋の外縁に取る。
- 外果尖と膝蓋骨外側上縁を結ぶ線を10等分し、その下から5/10の部位に相当。
- 骨際よりやや前方に位置し、圧痛を目安に取穴することが多い。
解剖(近接構造)
- 表層:皮膚、皮下組織。
- 筋肉:前脛骨筋、長趾伸筋。
- 神経:浅腓骨神経。
- 血管:前脛骨動脈・静脈の枝。
東洋医学的機能(要点・古典的記載)
- 目を明らかにする:絡穴として肝経と連絡し、視覚機能を助けるとされる。
- 疏肝理気:肝気の鬱滞を調整し、情志や脇肋の張りを和らげる。
- 通経活絡:下肢外側の経絡走行部の疼痛・痺れに応用される。
古典的応用例
- 眼科疾患:夜盲症、視力減退、眼精疲労。
- 下肢症状:外踝から下腿外側にかけての疼痛や痺れ。
- 精神神経症状:頭痛、不安、抑うつ傾向。
- 肝胆の病証:脇肋部の張りや痛み。
刺鍼法(古典的記載・参考)
- 刺入方法:直刺 0.5〜1寸。
- 古典記載:「目を明らかにする要穴」とされ、眼疾患に重用された。
※本記事は古典的文献に基づく教育的まとめであり、現代医療的効果を保証するものではありません。施術は必ず有資格者の指導のもとで行ってください。
禁忌・注意(参考)
- 特記すべき禁忌は少ないが、動脈走行部に近いため深刺には注意する。
- 眼疾患への配穴は補助的なものであり、専門医の診察を受けることが前提。
臨床のコツ・組み合わせ(古典的視点)
- 眼科疾患:睛明(BL1)、風池(GB20)と併用して、視力減退や眼精疲労に応用された。
- 夜盲症:太衝(LR3)と組み合わせ、肝血を補い目を養うことを意識。
- 下肢の痺れ・疼痛:足三里(ST36)、崑崙(BL60)と組み合わせ、下肢外側の循環を促す。
- 精神的緊張:神門(HT7)、百会(GV20)とあわせて安神を図る。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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