浮白まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:浮白(ふはく)
  • 経穴:足の少陽胆経(GB10)
  • 英名:Fubai (GB10)


取穴(位置・取り方)

  • 側頭部、耳尖の後方約1寸、天衝(GB9)の後下方に取る。
  • 耳の後上方を触り、側頭筋の上で圧痛を探すとわかりやすい。
  • 胆経の頭部ライン上で、天衝(GB9)から本神(GB13)へ連なる流れの中の一点。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋肉:側頭筋、耳介後筋。
  • 神経:耳介側頭神経、顔面神経の枝。
  • 血管:側頭浅動脈、後耳介動脈の枝。


東洋医学的作用(要点)

  • 鎮痛作用:こめかみ〜耳後部の頭痛に用いられる。
  • 清頭明目:眼の充血、視力障害、めまいに応用される。
  • 安神作用:不眠や精神不安に有効とされる。


主な適応

  • 偏頭痛、こめかみの頭痛。
  • 耳鳴り、難聴。
  • めまい、眼精疲労。
  • てんかんや神経症に関連する症状。


刺鍼(実践上の注意)

  • 刺入方向:平刺または斜刺。
  • 刺入深さ:0.5〜1.0寸(約10〜20mm)。
  • 灸法:頭皮のため直接灸は不適。温灸・棒灸が推奨される。
  • 注意点:頭皮は血管が豊富で出血しやすいため、抜鍼後は十分な圧迫止血を行う。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション


※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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