名称
- 和名:本神(ほんしん)
- 経穴:足の少陽胆経(GB13)
- 英名:Benshen (GB13)
取穴(位置・取り方)
解剖(近接構造)
- 表層:皮膚、皮下組織。
- 筋肉:前頭筋。
- 神経:眼神経(V1)の枝、顔面神経前頭枝。
- 血管:眼窩上動脈、側頭動脈の枝。
東洋医学的作用(要点)
- 清熱・鎮静:頭痛、めまい、癲癇、不眠などに用いる。
- 安神:精神的な不安、焦燥、ヒステリーに適応。
- 開竅:意識障害や癲癇発作時の補助経穴。
主な適応
- 頭痛(特に前頭部や側頭部)。
- 癲癇、てんかん様発作。
- 精神不安、不眠、ヒステリー症状。
- めまい、眼精疲労。
刺鍼(実践上の注意)
- 刺入方向:後方へ向けて水平に平刺。
- 刺入深さ:0.5〜1.0寸(約10〜20mm)。
- 灸法:温灸・棒灸が可能。
- 注意点:浅層に血管や神経が走行するため過刺激に注意。
臨床のコツ・刺鍼コンビネーション
- 本神(GB13)は頭部の精神神経症状に特に応用される経穴です。
- 頭痛・めまい:百会(GV20)、風池(GB20)と併用。
- 不眠・安神:安眠(EX-HN16)、神門(HT7)と組み合わせて精神安定作用を高める。
- 癲癇・痙攣:百会(GV20)、太衝(LR3)、内関(PC6)とあわせて鎮痙作用を期待。
- 眼精疲労:攅竹(BL2)、瞳子髎(GB1)との組み合わせが有効。
- 精神的な過敏や緊張が強い患者に選ばれやすい経穴で、心身を落ち着ける目的で使われます。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。
0 件のコメント:
コメントを投稿