名称
- 和名:膈関(かっかん)
- 経穴:足の太陽膀胱経(BL46)
- 英名:Geguan (BL46)
取穴(位置・取り方)
解剖(近接構造)
- 表層:皮膚、皮下組織。
- 筋肉:僧帽筋、菱形筋。
- 神経:肋間神経後枝。
- 血管:肋間動脈背枝。
東洋医学的作用(要点)
主な適応
- 胸痛、胸部膨満感。
- 胃脘痛、嘔吐、しゃっくり。
- 咳嗽、呼吸困難。
- 心悸、不安感、胸中の鬱滞。
刺鍼(実践上の注意)
- 刺入方向:やや内方斜刺。
- 刺入深さ:0.5〜0.8寸(約10〜20mm)。
- 灸法:温灸・知熱灸も可能。慢性胃痛や胸部のつかえ感に有効。
- 注意点:深刺により胸腔を損傷する可能性があるため、特にやせ型の人は注意。
臨床のコツ・刺鍼コンビネーション
- 膈関(BL46)は「胸膈の気機を調える」作用が強い経穴で、膈兪(BL17)の外方補助穴として扱われます。
- 胸痛・胸部膨満には、膈兪(BL17)、膻中(CV17)、期門(LR14)と併用して気滞・血瘀を改善します。
- 胃のつかえや嘔吐には、中脘(CV12)、足三里(ST36)と組み合わせて脾胃の機能を助けます。
- 心悸・情志不安には、心兪(BL15)、神門(HT7)とあわせて心気を安定させます。
- 咳嗽や呼吸困難には、肺兪(BL13)、天突(CV22)、太淵(LU9)を組み合わせるとよいでしょう。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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