名称
- 和名:神堂(しんどう)
- 経穴:足の太陽膀胱経(BL44)
- 英名:Shentang (BL44)
取穴(位置・取り方)
- 第5胸椎棘突起の下縁から外方3寸に取る。
- 肩甲間部の外側寄り、肩甲骨内縁の近くに位置する。
- 心兪(BL15)の外方にあり、心の働きと深く関連づけられてきた。
解剖(近接構造)
- 表層:皮膚、皮下組織。
- 筋肉:僧帽筋、菱形筋、脊柱起立筋。
- 神経:肩甲背神経、胸神経後枝。
- 血管:肋間動脈後枝。
- 深部:肺野(深刺により気胸の危険あり)。
東洋医学的機能(要点・古典的記載)
- 寧心安神:心神を安定させる作用を図るとされる。
- 理気止痛:胸中の気機を調え、胸痛を和らげるとされた。
- 補益心気:心気を養い、精神的な疲労を和らげる目的で用いられた。
古典的応用例
- 精神神経症状:不眠、健忘、心悸、不安など。
- 胸部症状:胸痛、動悸、息切れなど。
- 体力低下:慢性の疲労や虚弱に応用された。
刺鍼法(古典的記載・参考)
- 刺入方法:0.3〜0.5寸、斜刺または平刺。
- 古典的記載:心悸、不眠、胸痛などに応用された。
- 灸法:温灸や隔物灸が行われたことがある。
※本記事は古典文献に基づく教育的まとめであり、現代医療の効果を保証するものではありません。深刺により気胸の危険があるため、施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。
禁忌・注意(参考)
- 深刺は肺を損傷する恐れがあり、特に注意が必要。
- 必ず浅刺または斜刺を基本とする。
臨床のコツ・組み合わせ(古典的視点)
- 不眠・精神安定:神門(HT7)、心兪(BL15)と組み合わせる。
- 胸痛・心悸:内関(PC6)、膻中(CV17)と併用されることがある。
- 体力低下:足三里(ST36)、膏肓(BL43)と組み合わせて補益を図った。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。
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