名称
- 和名:和髎(わりょう)
- 経穴:手の少陽三焦経(TE22)
- 英名:Heliao (TE22)
取穴(位置・取り方)
解剖(近接構造)
- 表層:皮膚、皮下組織。
- 筋肉:側頭筋。
- 神経:顔面神経の側頭枝、耳介側頭神経。
- 血管:浅側頭動脈・静脈。
東洋医学的作用(要点)
- 清頭明目:頭部の熱や風邪による症状を鎮め、目や頭をすっきりさせる。
- 疏風止痛:外風による頭痛・偏頭痛を鎮める。
- 耳目を利する:耳鳴り・難聴・目のかすみに応用される。
主な適応
- 偏頭痛、側頭部痛、頭重感。
- 耳鳴り、難聴、中耳炎。
- 目の充血、流涙、かすみ目。
- 顔面神経麻痺、側頭部のけいれん。
刺鍼(実践上の注意)
- 刺入方向:頭皮に沿って水平に、やや後方または上方へ。
- 刺入深さ:0.3〜0.5寸(約10〜15mm)。
- 灸法:灸はあまり用いられないが、温灸を軽く用いることはある。
- 注意点:血管が比較的多いため、刺鍼後は止血を確認する。
臨床のコツ・刺鍼コンビネーション
- 和髎(TE22)は耳と側頭部に近いため、耳疾患・側頭部痛の治療に欠かせない経穴です。
- 耳鳴り・難聴では、聴宮(SI19)、聴会(GB2)、翳風(TE17)と組み合わせて応用。
- 偏頭痛・頭痛では、角孫(TE20)、率谷(GB8)、太陽(EX-HN5)と併用すると効果的。
- 目の充血や疲れ目には、睛明(BL1)、攅竹(BL2)、瞳子髎(GB1)と合わせると良い。
- また、顔面神経麻痺や痙攣では、地倉(ST4)、頬車(ST6)、翳風(TE17)とあわせると有効性が高まります。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。
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