名称
- 和名:目窓(もくそう)
- 経穴:足の少陽胆経(GB16)
- 英名:Mucang (GB16)
取穴(位置・取り方)
解剖(近接構造)
- 表層:皮膚、皮下組織。
- 筋肉:前頭筋、帽状腱膜。
- 神経:眼神経枝、顔面神経前頭枝。
- 血管:眼窩上動脈・静脈の枝、浅側頭動脈枝。
東洋医学的作用(要点)
- 清頭目:眼精疲労、頭痛、めまいに効果。
- 鎮静安神:精神不安や不眠の改善に用いられる。
- 通竅:鼻閉や涙目など感覚器症状に応用。
主な適応
- 頭痛(特に前頭部、片頭痛)。
- 眼疾患(眼精疲労、充血、流涙)。
- 鼻炎、鼻閉、花粉症。
- 不眠、ヒステリー、精神不安。
刺鍼(実践上の注意)
- 刺入方向:後方へ向けて平刺。
- 刺入深さ:0.3〜0.5寸(約5〜10mm)。
- 灸法:温灸や棒灸も可。
- 注意点:血管や神経が近いので深刺を避ける。
臨床のコツ・刺鍼コンビネーション
- 目窓(GB16)は「頭痛・眼精疲労・鼻閉」に応用しやすい経穴です。
- 頭痛:頭臨泣(GB15)、風池(GB20)、太陽(EX-HN5)と組み合わせると前頭部や側頭部の痛みに有効。
- 眼症状:攅竹(BL2)、陽白(GB14)、承泣(ST1)と組み合わせ、眼精疲労や視力低下を改善。
- 鼻炎・花粉症:上星(GV23)、迎香(LI20)、印堂(EX-HN3)とあわせて鼻閉や流鼻を緩和。
- 不眠・精神安定:神庭(GV24)、安眠(EX-HN16)、神門(HT7)と併用して安神作用を高める。
- 特に「眼精疲労と頭痛、鼻閉を併発するケース」で効果を発揮するポイントです。
※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。
0 件のコメント:
コメントを投稿