温溜まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:温溜(おんる)
  • 経穴:手の陽明大腸経(LI7)、郄穴
  • 英名:Wenliu (LI7)


取穴(位置・取り方)

  • 前腕背側、陽谿(LI5)曲池(LI11)を結ぶ線上、手関節背横紋の上5寸に取る。
  • 橈骨の外側縁を目安に、前腕中央部で触れる。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚・皮下組織。
  • 筋肉:長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋。
  • 神経・血管:橈骨神経浅枝、橈骨動脈の枝が近接。


東洋医学的機能(要点)

  • 清熱解毒:大腸経の実熱を清し、熱性疾患や炎症を抑える。
  • 通絡止痛:経絡の気血を疏通させ、疼痛を軽減。
  • 急性症状の改善:郄穴として急性疾患に応用される。


臨床応用(頭顔面痛・咽喉炎・歯痛・消化器症状など)



刺鍼法(安全重視)

  • 刺入方向と深さ:直刺で0.5–1寸(約12–25mm)。
  • 補瀉の使い分け:熱証には瀉法、慢性虚証の腹痛には補法。
  • 灸法:腹痛や下痢など虚寒証に有効。


禁忌・注意

  • 刺鍼時には橈骨神経や血管を損傷しないように配慮する。
  • 炎症や感染の強い部位には強刺激を避ける。
  • 妊娠初期には安易に使用しない。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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