臨床テーマまとめ(逆子矯正)
テーマ
取穴(位置の確認)
施灸法(基本手順)
- 方法:棒灸または温灸器で局所を温める。
- 至陰:両足の至陰に各10〜15分間、温熱感が得られるまで施灸。
- 三陰交:両足の三陰交に各10〜15分間施灸。
- 頻度:1日1回、連日または隔日で行う。
臨床報告では5〜10回程度で効果が見られることが多い。
- 姿勢:仰臥位または側臥位。灸中はリラックスさせる。
臨床応用と効果
- 逆子矯正:至陰灸は胎動を促し、胎児の回転を助けるとされる。
- 三陰交の併用:骨盤内の気血を調整し、子宮収縮を和らげる効果を補う。
- エビデンス:国内外でRCT(ランダム化比較試験)が行われ、一定の有効率が報告されている。
禁忌・注意
- 妊娠初期は禁忌(流産リスクのため)。
- 灸痕灸は避ける:温灸・棒灸が安全。
- 高リスク妊娠(前置胎盤、切迫早産、子宮奇形など)では使用せず、必ず医師と連携。
- 灸後に強い張り・出血などが出た場合は直ちに中止し医療機関受診。
臨床のコツ・コンビネーション
- 至陰+三陰交の組み合わせが基本。
- 併用例:大椎(GV14)、関元(CV4)を軽く温めて全身調整を加える。
- 患者指導:自宅灸(棒灸・温灸器)を指導すると継続しやすい。
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