頷厭まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:頷厭(がんえん)
  • 経穴:足の少陽胆経(GB4)
  • 英名:Hanyan (GB4)


取穴(位置・取り方)

  • 側頭部、耳尖の直上で、額角髪際(角孫)曲鬢(GB7)を結ぶ線上の1/3に取る。
  • 耳尖の高さにあり、側頭部の髪際に沿って触れると見つけやすい。
  • 頭痛やこめかみ部の緊張があると圧痛が出やすい部位。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋肉:側頭筋。
  • 神経:耳介側頭神経、顔面神経側頭枝。
  • 血管:側頭浅動脈・静脈。


東洋医学的作用(要点)

  • 清頭明目:目の充血、頭目不清、眩暈に有効。
  • 疏風止痛:こめかみから頭頂にかけての偏頭痛・側頭痛に応用。
  • 通経活絡:経絡を通じさせ、顔面神経麻痺や口眼歪斜に用いる。


主な適応

  • 偏頭痛、側頭部の頭痛。
  • 目の充血、視力低下、眩暈。
  • 顔面神経麻痺、口角のひきつれ。


刺鍼(実践上の注意)

  • 刺入方向:平刺または斜刺で前後に向ける。
  • 刺入深さ:0.5〜1.0寸(約10〜20mm)。
  • 灸法:温灸・知熱灸を応用可能だが、頭髪部のため施術には配慮が必要。
  • 注意点:血管が比較的豊富な部位のため、出血や皮下出血に注意する。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション


※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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