陽綱まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:陽綱(ようこう)
  • 経穴:足の太陽膀胱経(BL48)
  • 英名:Yanggang (BL48)


取穴(位置・取り方)

  • 第10胸椎棘突起下縁の高さで、後正中線から外方3寸に取る。
  • 肝兪(BL18)の外方で、横隔膜や胆経と関わりが深い部位。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋肉:僧帽筋、広背筋。
  • 神経:肋間神経背枝。
  • 血管:肋間動脈背枝。


東洋医学的作用(要点)

  • 疏肝利胆:肝胆の気を巡らせ、胸脇部の張りや胆道症状に応用。
  • 調和中焦:消化不良や腹部の膨満感に用いられる。
  • 安神作用:情志の不安定やストレスによる不眠に役立つとされる。


主な適応

  • 胸脇部の張り・脹痛。
  • 肝胆疾患(胆石症、胆のう炎などの補助療法)。
  • 消化不良、胃脘痛、腹部膨満。
  • 情志不安、いらいら、不眠。


刺鍼(実践上の注意)

  • 刺入方向:内方斜刺。
  • 刺入深さ:0.5〜0.8寸(約10〜20mm)。
  • 灸法:温灸や知熱灸も可能。慢性の肝胆疾患や消化器症状に応用される。
  • 注意点:胸腔に近接するため、深刺は避ける。特に痩せ型の患者は注意。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション


※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

0 件のコメント:

コメントを投稿