陰谷まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:陰谷(いんこく)
  • 経穴:足の少陰腎経(KI10)、合水穴
  • 英名:Yingu (KI10)


取穴(位置・取り方)

  • 膝窩部、膝窩横紋の内側端。
  • 半腱様筋腱と半膜様筋腱の間の陥凹部に取る。
  • 膝を軽く曲げると触れやすい。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋肉:半腱様筋腱、半膜様筋腱。
  • 神経:伏在神経の枝、坐骨神経の脛骨神経枝。
  • 血管:膝下動脈の枝。


東洋医学的機能(要点)

  • 腎気を滋養:腎陰を補い、腎虚に由来する諸症に効果。
  • 腰膝を強壮:腰膝酸軟、下肢の無力感に用いられる。
  • 清熱利湿:小便不利、陰部の湿熱症状に適応。


臨床応用



刺鍼法(古典的記載・参考)

  • 刺入方法:直刺。
  • 古典的記載:0.5〜1.0寸の刺入。
  • 灸法:冷えや下焦虚寒には温灸がよく用いられた。

※これは古典文献に基づく参考記載です。実際の施術は必ず有資格者の指導のもとで行ってください。



禁忌・注意

  • 坐骨神経に近いため、深刺や強刺激は避ける。
  • 急性の関節炎や感染症がある部位では使用を控える。


臨床のコツ・刺鍼コンビネーション

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

0 件のコメント:

コメントを投稿