水泉まとめ:効能・取穴・関連症状

名称

  • 和名:水泉(すいせん)
  • 経穴:足の少陰腎経(KI5)、郄穴
  • 英名:Shuiquan (KI5)


取穴(位置・取り方)

  • 足内側、内踝の下方、踵骨隆起の前上方の陥凹部に取る。
  • 内果尖の下縁と踵骨との間のくぼみを目安とする。
  • 腎経の郄穴とされ、急性症状に用いられることがある。


解剖(近接構造)

  • 表層:皮膚、皮下組織。
  • 筋肉・腱:後脛骨筋腱、長趾屈筋腱。
  • 神経:脛骨神経の枝。
  • 血管:後脛骨動脈の分枝。


東洋医学的機能(要点・古典的記載)

  • 調経止血:月経不順や崩漏に対して用いられることがあったとされる。
  • 腎を補益:腎気を養う目的で選穴されることがある。
  • 下焦の調整:泌尿器や婦人科の不調に関連づけられることが多い。


古典的応用例

  • 婦人科領域:水泉(KI5)は三陰交(SP6)関元(CV4)と併用され、月経不順や月経痛の改善を図る目的で用いられる。
  • 泌尿器に関する記載腎兪(BL23)と組み合わせて、排尿異常や頻尿に応用される。
  • 下腹部の不調:古典では水泉(KI5)が下腹部の痛みやけいれん様症状に対して選ばれることがあった。


刺鍼法(古典的記載・参考)

  • 刺入方法:直刺または斜刺。
  • 古典的記載:0.3〜0.5寸刺入。
  • 灸法:下焦の虚寒に対して温灸が用いられることがあった。

※本記載は古典文献を基にした教育的・参考的まとめであり、現代の医療効果を保証するものではありません。施術を希望される場合は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。



禁忌・注意(参考)

  • 後脛骨動脈・神経に近接するため、過度な刺激は避けるべきとされる。
  • 妊婦に対する使用には注意が必要とされる。


臨床のコツ・組み合わせ(古典的視点)

  • 水泉(KI5)は腎経の郄穴であり、急性症状や婦人科疾患に関連して用いられることがあった。
  • 婦人科系三陰交(SP6)とあわせて、月経の調整を図るために記録されている。
  • 泌尿器系腎兪(BL23)と併用され、排尿異常に対して有効とされた例がある。
  • 下腹部の虚寒:温灸とあわせて利用されることがあった。

※本サイトは東洋医学における経穴の学習を目的としています。実際の鍼灸施術は必ず国家資格を持つ専門家にご相談ください。自己治療として刺鍼を行うことは危険ですのでお控えください。

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